ターナーアワード2021 受賞作品発表

未来賞

川島 桃香安田女子大学


かえらない石の音を投げ入れる910×1167mm

私は美術が好きです。絵がほんとうに好きです。私はたった2文字をずっと言えずにいました。私には言う権利はないと思っていたからです。ですのでこの場をお借りして述べさせていただきました。この度は誠にありがとうございました。

陳 佳き日本大学


びっくりした猫727×910mm

この作品のモチーフは、友達宅でびっくりした猫です。その姿をかわいいと思う人もいれば、おびえるのは猫によくないと思う人もいました。物事の二面性に対する私の考え方を表現するためにこの作品を作って、あいまいで善悪がはっきりしません。いつももっと多くの視点から物事を見られるようになりたいと思っています。

西 茜新潟デザイン専門学校


好奇心728×1030mm

幼い頃に怖い思いをしてから、この赤と黄色の蜘蛛がずっと記憶の隅にいました。昔も今も、蜘蛛や虫は苦手です。ですが、虫の力強く生きる姿や奇妙な美しさに惹かれる自分もいる と、最近思うようになりました。この度は素敵な賞を与えていただき、ありがとうございます。これからも楽しく創作して参ります。

勘坂 隆裕多摩美術大学


熱帯夜に見る夢1167×1167mm

この度は未来賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に感じております。私の中で美術への向き合い方、作品への考え方が形を変える過程でこの作品は生まれました。行き詰まって懊悩した時、私が絵の味方になるわけでも絵が私の味方になるわけでもなく、お互いに支え合って行けたら嬉しいです。これからも良い絵が描ける様、精進して参ります。

酒井 千明東京藝術大学


木犀440×440mm

この度は賞を頂き、とても嬉しく思います。有難うございます。作品は故郷に在った金木犀に重なります。金木犀がいた時から時間は経ち、気儘な木犀の在る風景になりました。

井上 晴空大分県立芸術緑丘高等学校


今いること940×1190mm

この度は未来賞に選んでいただき本当にありがとうございます。この作品は先人の記憶や発達した社会からインスピレーションを受けて制作しました。存在場所を通して過去や現在、そして未来との必然性を表現しています。まだまだ技術不足ですが、今回の賞をいただけたことへの感謝を忘れずさらに努力して参ります。