2024.05.30
2023年11月に開催いたしました本コンテストについて、総数189名のタナ子ちゃん・タナトくんのデザインをご応募いただきました。
ご応募いただきました皆さま誠にありがとうございました。
大変お待たせいたしました。以下に、受賞作品の発表をいたします。
本コンテストの応募概要はこちらから確認いただけます。
また、本コンテストの審査員である、大人気イラストレーター 中村佑介氏よりコンテストへの総評と受賞者38名さまお一人お一人にコメントをいただいております。
ぜひ、御覧ください!
【中村佑介】
この度は『新タナ子ちゃん・タナトくん キャラクターデザインコンテスト』にたくさんのご応募ありがとうございました。
189人の新しいタナ子ちゃん、タナトくんの千差万別で豊かなアイデアと「こんな色あるんだ!」というアクリルガッシュのバリエーションに驚きの連続でした。
今回はイラストコンテストではなくキャラクターデザインコンテストですので、”ターナー色彩のアクリルガッシュという商品との親和性”と”既存メンバーのタナ子ちゃんたちと並んでフィットするか”を選考基準としました。
ですので、絵の技術や才能の有無は関係ありませんので選ばれなかった方もどうか気を落とすことなく自信を持ってこれからも創作活動を続けていってください。
綺麗事に聞こえないように参加者全員分へのコメントを随時書かせて頂きます。
お一人お一人へのお礼として受け取って頂ければ幸いです。
コメント
牧歌的な色にピッタリのキャラクターも去ることながら、スウェットとスニーカーに見事に落とし込まれたアクリルガッシュデザイン、その色の選択と服装が必然的にお散歩&スケッチを目的とし、僕の愛犬ぽんちゃん似の赤柴とスマホケースには中村佑介ミニカレンダー!そしてタッチまで合わせてある!かつてこれほどまで審査員をも含めた企画に狙いを定めて”獲りに来た”作品があったでしょうか。そして見事に獲られました 笑
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細い絵筆ではなくあえて刷毛(ハケ)を持たせているのも同じ理由からだと思われますが、とてもシンプルでそれゆえに力強い。色の名前からストレートに連想したキャラクター(服装はとても丁寧に練り込まれている)で、なおかつ現在のタナ子ちゃんたちにはいないタイプでとにかくハッとしました。
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ジャパネスクカラーの絵の具を着物などの和装に見立てるアイデアは今回多く見られましたが、その中でもアクリル絵の具自体が西洋生まれで割と新しい歴史だということを踏まえると、このキャラクターの持つ少しカジュアルで和洋折衷なルックが色名とも相まってとりわけピッタリだと感じました。袖の部分がスケッチブックになっていたり、画面全体のデザインも洗練されていたり総合点も高いです。
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まだタナ子ちゃんカラーにはなかったオレンジ色というビタミンカラーから「元気」なキャラクターを連想するアイデアは今回多く見られたのですが、その中でもとりわけ説得力があり、2枚目の補足イメージからもわかる通り、とにかく隅から隅までこだわりを感じられて、それでいて非現実的なキャラクターになっていない点を選考理由としました。実際にアクリルガッシュで制作された点もとてもモチーフへの愛情を感じました。
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パステルマリンということで優しいイメージでクラゲの髪型のタナトくん。アクリルガッシュデザインの大きめのパーカーを目立たせるためにスキニージーンズを履いていたり、袖にセーラーラインが入っていたり、浮き輪のようなエアソールスニーカーになっていたり、パステルらしく細かい部分まですごくかわいいこだわりが詰まっています。
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色イメージが常に眠たそうだけど好奇心を忘れないキャラクター性とファッションの至る部分で表現されており、夜空のグラデーションを描くためのエアブラシという意外性と必然性、あくまでナイトブルーが主体で他の明るい色が差し色で抑えられている点も素晴らしかったです。素直に「描いてみたい」と思いました。
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ターナーマークやアクリルガッシュのチューブデザインが色博士らしいファッションの中に自然に溶け込んでおり、1枚の絵なのに「そっか、光の色は混ぜるとどんどん白に近づいて、逆に絵の具は全部混ぜると黒に近づくもんなぁ。」という色の意味や、今日に至るまでの彼女の紆余曲折のストーリーまで想像できボーっと立ち尽くしてしまうほどでした。お見事です。
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「このインパクト!かっこよさ!」もうそれ以外に言葉を重ねれば重ねるほど野暮になってしまうのですが、それだけではなく絵としての丁寧な仕上げや、アクリルガッシュチューブのデザインを服だけではなくタトゥーにする発想、選択した色の品番と描かれているギターの品番が同じなことなど、繊細なこだわりも素晴らしいです。
以上8名さまのデザインに決定いたしました!!
おめでとうございます!!
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①今回は人間のキャラクターデザインが前提でしたので、神や動物や概念などの存在は佳作とさせて頂いたものの、絵の具という概念をここまで拡大解釈できるのかと驚きました。動きのあるポーズやタッチも絵筆を走らせるイメージそのままで素晴らしいです。
②イメージカラーから連想されたラグジュアリーなファッションや髪型がとても素敵です。ラメは光の反射なので表現するのはとても難しいと思いますが、背景をなくしてもイメージカラーが薄れてしまわないように、タイツにも少しラメがあってもインパクトも出て良かったような気がしました。
③イメージカラーの深い緑色の大自然を観察して絵に落とし込むという幼少期の手塚治虫先生のような日々が想像できるキャラクター性が非常にかわいいです。サブカラーをもう少しだけ茶色を赤から青の方に寄せて抑えると、中間色であるビリディアンがパッと栄えるのでぜひ試してみてください。
④アクリルガッシュのパッケージだけではなくガラスペンや三角定規などの製図道具までが見事にファッションに落とし込まれています。赤色と靴をもう少しだけ抑えめにするとメインカラーがより目立つようになりそうです。
⑤タナ子ちゃんではなくタナトちゃん。髪型やアクセサリーも含めゴージャスでとっても素敵です。ひとつだけ惜しむらくはパールカラーが表現されていない点。色の部分のみもう少しマットではなく明暗の幅のある光沢表現ができればもっと素敵だなと感じました。
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⑥夜空の星を盗んでアクセサリーに変えて身につける悪戯なキャラクターが楽しいです。ターナーマーク以外にもアクリルガッシュがわかるようなディテールになっていれば今度は賞も盗むことなく堂々と獲れるでしょう。
⑦イメージカラーのぴったりの初々しい新野球部員のようなタナトくん、新鮮ですね。もう少しだけ持っている道具の必然性やこの子のドラマが見えるように詰めると次はレギュラー入りしてもらいたいです。
⑧ジャパネスクカラーが和装の中に要素としてもたくさん落とし込まれておりとても美しいです。帯締めや着物の文字がもう少しかたちに沿うよう立体感があれば、フラット塗りでもキャラクターに実在感が出てくると思います。
⑨丈の短いセーラーパーカーとガッシュデザインのスカートがすごく可愛いです。比較的オーソドックスな髪型やスケッチブック、画材バックにもう少しだけ必然性とアイデアが見えたらレギュラーメンバー入りしてほしいです。
⑩すごくユニークなのに色の説得力もあるキャラクターで驚きました。目がターナーマークになっていたりと細部も凝っています。背景をなくすと意外と控えめになってしまうので、髪の毛やタイツなど差し色もピンクで統一すればよりインパクトが出るのではないかと感じました。
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⑪青から元気や青二才という性格を連想してるのが見事でキャラクターデザインもかわいいです。もう少しこの絵の具の特性であるラメ感を演出して、絵の具のイメージキャラクターであることを付与されていれば即決で採用したかったくらいです。
⑫着物もさることながら絵皿になっている笠もほんとうに素敵です。着物の中に藤の花の要素がわかりやすく入っているか、舞妓のように飾りを豪華にしたり逆に踊子のように袖をまくしあげて踊りやすい恰好にすればキャラクターとして立つと思います。
⑬色イメージから来るゴージャスさが魅力のドラァグクイーンのタナ子ちゃん。背景がなくなると「ラメ」も「ブラック」感も薄くなってしまうので、もっとギラついた黒統一コーデにしてもこのタナ子ちゃんなら着こなせるんじゃないかと思いました。
⑭キャップ袖とリサイクルマークのタトゥー、シルバーのアクセサリーがお洒落でかわいいです。あと一押し、何かプログラマー感のあるものを身に着けていればキャラクターとして立つのでレギュラー入りしてもらおうと思っていたくらいです。
⑮元気ハツラツなキャラクターとニーハイソックスに落とし込まれたアクリルガッシュが色のイメージにピッタリです。靴と買い物の中身がもう少しわかればより一層キャラクターに個性と深みが出ると感じました。
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⑯フレッシュグリーンで新鮮な野菜を連想するなんてお見事!1点のみ、キャラクターデザインとしては面白いのですが、スケボーで重いものの配達というのは危険を伴い企業のイメージキャラとして推奨できないのでそこだけ惜しかったです。
⑰このタナ子ちゃんは単体としてはとんでもなくかわいくて、最後の最後まで悩んだのですが、そのかわいさは3頭身のディフォルメであることと、立体としての魅力の比重が高いため、今回のキャラクターデザインとしては惜しくも選出できませんでした。イラスト賞をあげたいくらいです。
⑱2人一組で色としては対照的ですが共通点も見られとてもユニークな作品です。両者の美大生っぽさもアクリルガッシュのイメージにピッタリ。苗字がなかった点と特にタナトくんの方が色イメージの必然性の要素が少なかったのがたいへん惜しかったです。
⑲カジュアルな服装の細部にこだわりがあり、イラストレーションとしてもすごくかわいいです。キャラクターデザインとしてはお顔まで抽象的な点と、フェイクスイーツというのが文章にしか現れていないのがこのコンテストにおいては勿体ないなと感じました。
⑳和と都会のイメージを併せ持つ鉛色という連想がとても面白いです。アクセサリーやバッグや靴などで、あと少しだけ日常感や彼女のパーソナリティ(仕事や趣味など)が足せると、個性がありつつ馴染むキャラクターになると思いました。
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㉑オリーブの耳飾りにターナー通常パッケージデザインのバッグととてもこだわりを感じます。同系色だとどうしても濃い色の方に目が行ってしまうので、靴は茶色でもキュっと全体が締まってよかったかもしれません。
㉒グリーン系と植物(園芸店)という掛け合わせも絵のタッチもかわいいです。もう一歩、鉢植えを塗っていたり、植物のスケッチをしていたり、どこかしらに「画材のイメージキャラクター」であることもインパクトとして表現されていればベストでした。
㉓これまでのタナ子ちゃんにはいないタイプのファッションがとても魅力的です。ズボンのチューブデザインは両脚同じものではなく、片方だけでアシンメトリーにしてももっと元気なイメージになったのではないかと思いました。
㉔マスタードからキャラクターを連想してホットドックのようなズボンまで観ていて楽しいです。キャラクターデザインとして「辛口」というのが説明文だけではなく、髪型や表情に現れていたら採用させて頂きたかったです。
㉕こちらのタナトくんも最後の最後まで悩みました。現メンバーにはいないキャラクター性で、孔雀の羽根の模様がターナーマークにもなっていたり服への落とし込みも上手です。唯一「ダンサー」としてのデザイン性がもう少し欲しかったです。
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㉖ニュートラルで中性的を表現して、ガッシュのTシャツや靴下への落とし込みもすごくお洒落です。あと一歩「グレー」を選んだ必然性と、不透明水彩絵具のキャラクターデザインなのにあえて油絵具を選んだ掘り下げを感じたかったです。
㉗研究者のキャラクターと、靴のこだわりがユニークです。頭身とタッチをもう少しだけ他のタナ子ちゃんに合わせたもので見て判断したいです。でもこのままでも、子供向け生物図鑑のキャラクターコンテストなら採用されると思うくらいかわいいです。
㉘色との親和性がとても高く、また222色というアクリルガッシュの色の広さを象徴するような年齢と職業を自由に連想したキャラクターでお見事です。もう少し衣体に上手くアクリルガッシュのデザインが溶け込んでいたら採用でした。
㉙色イメージとピッタリのふんわりとしたファッションと、硬派なガラス製の”溝引き”という製図道具のアンバランスさがとても魅力的です。背景色をなくしてももうすこしメインカラーが目立つようにデザインすれば次は採用させてもらいたいです。
㉚こちらのメンズライクなファッションと細部へのこだわりが魅力的なタナ子ちゃんも最後の最後まで悩みました。ズボンへの落とし込みが特に素晴らしいです。例えば探検帽を合わせるなど、あと一歩「パステルサンド色」としての必然性を感じられたらと思いました。
たくさんのご応募誠にありがとうございました!
今後本コンテストの特設サイトの開設を予定しています。
さらに、今回惜しくも選外となられました方につきましても、中村佑介氏よりお一人ずつコメントをいただく予定です!
サイト開設後順次公開させていただきますので、ぜひお楽しみに!
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I have a color to move my mind. There is a color reflecting the times.