
今回、装丁する本は、日本近代文学よりセレクト。誰もが一度は目にしたことがある夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』。そして、瀬藤さんの愛読書のひとつ永井荷風の日記『断腸亭日乗』。もう一冊、森鏗外『ながし』は、みづゑの創始者である水彩画家の大下藤次郎がモデルとなった短編小説。これまで多くの本が刊行されている、ベーシックなテーマをどう描く? この3冊のために瀬藤さんが描いた絵は、なんと15枚以上!

イラストレーションをどうやって文字とからめていくのか。「内容のクラシカルな雰囲気もありつつ、新しさと軽やかさを感じさせたかった」というセキさん。タイトルは手描きを生かしたデザインに。瀬藤さんのタッチに合うかどうか、つくった文字を切って、イラストレーションにのせて確認を。