ゴールデンアクリリックス
ゴールデンフルイド

AboutGolden

この日記はゴールデン社
aboutMarkGolden
更新履歴
2006年の日記
2006.11.27
冬支度
2006.3.28
試作品
2006.2.26
品質の対価
2006.1.31
絵具セット
2006.1.17
私と絵具
2006.10.13
色は世につれ
確かに私は、色彩中毒です。新しい色を作ることが大好きです。新しい顔料を試すときはいつも、製品にどのように使えるかを考えます。残念ながらやがて現実に引き戻され、色の配置が及ぼす影響がどうであれ、製品にまた新しい色が必要かどうかを判断しなければなりません。ユーザーにどんな価値を提供できるのか、また既にある色に近すぎないか。

当社は全社員持株による会社共有制になったことで、一方的に単なる布告をするのではなく有効な議論を提示しなければならなくなりました。つまり、私たちの製品において重要な歴史を持つ色が原料製造上の変更のために変化することは、とても大きな問題なのです。この数年間、顔料のメーカーの倒産や企業買収、あるいは製造工程や原料の変更などにより色相が変化したことが少なからずありました。ハンザイエローライトや天然土成顔料は色が一定しない傾向があり、こうした色については色の許容範囲を広く取らざるを得ません。

大半の原材料、特に顔料について、当社は強力な予備試験体制を敷いています。しかしそれにも拘らず、顔料の色相変化に直面することは避けられません。その時こそ新しい顔料を再検討し、変更した場合に色の清澄性や鮮やかさ、濃度などの品質を改善できるかどうか、また色の安定性や純度を保てるメーカーが見出せるかを検証するのです。

こうした変更はユーザーに大きなインパクトを与えます。私たちはこのような色の調整を出来る限り注意深く行います。また従来品を若干量ながら保管しており、もしみなさんが色調変更が受け入れられないような特別なプロジェクトを進めていた場合に備えています。加えて、このような予期しない変更が起きた場合はそれを公表しています。このような変更をすることは愉快なことではありませんが、その時に私たちがユーザーの方々と共にあるのならば幾分でも心が安まるのです。
オリジナルページに書き込まれた
アーティストからのコメント1
マークさんが色彩中毒であることは私にとってうれしいことだ。新しい色で遊ぶのは楽しいし、ゴールデンが出す新色はどれも試してみたい。

アーティストからのコメント2
キナクリドンゴールドについてだが、私のキャリアはこの色の上に創りあげてきたから、廃止になったので困っている。古そうな店をそこら中探して絵具が隠れていないか探し回った。代替の色は失礼ながら全然駄目だ。

アーティストからのコメント3
キナクリドンゴールドのオリジナル色は試していないのでよかった。今の代替色はとても気に入っている。しかしオリジナルを試していなので比較はできないが。

アーティストからのコメント4
キナクリドンゴールドの代替品はどういう色名なのか?

マークさんの返事
代替品は「キナクリドン/ニッケルアゾゴールド」です。白で薄めたり、薄く延ばした色はよく合っています。ただ原色の深みがオリジナルにはかないません。この色がうまく使えるとよいのですが。
アーティストのコメント
(前回のキナクリドンゴールドのコメントに対し)
一つの顔料の上にキャリアを創りあげたって? 透明な糊でへばりついた色の粉の上にキャリアを積み上げているのかね? アクリルは素晴らしいし、キナクリドンゴールドはパイロールやハンザなどと同じくいい色だが、一つの色や一つの絵具メーカーにキャリアを依存するのは馬鹿げたことだな。ゴールデンの絵具がいくらよくても、あるいは顔料調達先がいくらよくても、倒産してしまったら事態はもっと悪くなる。これは、あまりたいした技術もないのに値段の高い地元のコンピューターショップのパソコン(ママ・パパ・ストアでベージュのケースに入ったショップブランドのパソコン)でごまかされた経験から感じたことだ。その店はインターネットショッピングの安さと手軽さのせいでつぶれてしまった。だから、私もみんながしているようにすることにした、つまり流れに身を任せたわけだ。自作パソコンで、自分でアップグレードしているが、それは楽しいからではなく自立していたいからだし、Newegg.comやTigerdirect.comのようなネット企業から買えば経済的だからだ。画材も同じで、いくらあるメーカーやその絵具が好きでも、それに頼りすぎるのはよくない。彼らにもコントロールできないことがあるし、もし倒産とか何か間違いがあったときに、櫂もなしに川をさかのぼるような真似はしたくないだろう。それは起こりえないことではないからね。

マークさんの返事
イヴ・クラインのことを思い出しました。しかし絵画の歴史は、非常に特別な色の組み合わせを作り出し、それを注意深く守ってきた画家たちで一杯です。 現在は、復古調の天然顔料を使う新しい動きがあり、非常に特別な粉砕による鉱物性の顔料で描くアーティストたちがいます。伝統材料によって近代絵画の美を確立しようとしている日本のアーティストによる献身的な努力が、この動きを加速しています。 個人的には、アーティストが自分の色に情熱をもっているという事実をうれしく思います。それは私の気を引き締め、私たちの色を出来る限り一定に保ちそして販売できるように努力を促すのです。
アーティストからのコメント1
ゴールデンさん、こんにちは。
私はロンドンで活躍する画家、Mark Pearsonとアトリエを共有したことがあります。彼は素晴らしい抽象画をゴールアクリリックスとゲルを混ぜて制作しています。 彼の作品は"http://postroyal.com"にあります(現在はリンクが切れたのか、表示されません)。

マークさんの返事
作品のご紹介をありがとうございます。風景的な印象の絵ですね。膚のような質感が感じられます。

アーティストのコメント2
Mark Pearsonの作品はテクスチャーが豊かでとても厚みがあります。色使いから、風景的な印象を受けるのでしょう。 アクリルの上に油絵具を垂らす他の画家と違って、彼はアクリル絵具とゲルと水を混ぜたものを大きなポットに入れて生キャンバスに一気に垂らしています。そして筆などの道具類で絵具面を乱すことなく、色やテクスチャーが現れるのを待ちます。 どのように制作するかのビデオもありましたので、いつかお見せしたいと思います。

アーティストのコメント3
ゴールデンアクリリックスとゴールデンゲルでこのような作品を作るのか?いつもなぜ絵具とゲルを混ぜるのか不思議に思っていたが、これで使い方が分かった。ちょうど油絵具に亜麻仁油を混ぜるようなものだな。