ゴールデンアクリリックス
ゴールデンフルイド

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この日記はゴールデン社
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更新履歴
2006年の日記
2006.11.27
冬支度
2006.3.28
試作品
2006.2.26
品質の対価
2006.1.31
絵具セット
2006.1.17
私と絵具
2006.10.09
ラベルを読んでいますか?
ラベル内容を書くことは、俳句に似ています。とても小さなスペースに厳しい基準と要求があります。最良のラベルは重要な情報が含まれ、適切な言葉で読みやすい形になっているものです。

残念ながら、国によって様々な要求事項があり、また州によっても違うので、ラベルの情報量は少なくしておくという姿勢になってしまいます。カナダとフランスには「ラベル警察」があり、言語による表示が完全に一致していない場合は罰金の可能性もあります(注:ヨーロッパでは複数の国の言語で表示する必要があるから)。ですから、何を表示し何を表示しないか、考え迷い続けることになります。こうした議論が何ヶ月も続くのです。

何のためにするのか良く分かりません、だから私たちがユーザーにとって最も重要な価値のある情報であると考えるものを記載した、新しい完全なラベルについての研究を開始しました。私はいつも色見本からラベルを始めます(注:アメリカのラベルは実際の絵具が塗られている)。これを始めたのは、中に入っているものがユーザーに正確に伝わるようにということからです。これを始めて10年ほど経った頃から、黒い線を入れてその上に絵具を塗るようにして、透明/不透明がユーザーに分かりやすいようにしました。ユーザーがボトルやチューブのキャップを開けて中をみることは良くあることです(これはアクリル絵具の場合は、乾いた色でないと本当の色は分からないので、馬鹿げたことなのですが)。

色名に加え最も重要な情報は、耐光性、顔料表示、樹脂(当社の場合はアクリル)、そして安全に使うための情報だと思います。当社の安全使用説明は業界でもユニークです。内容を決めるまで、毒物学者や健康衛生関係者と協力し、こうした材料について最も正確と考える情報を作り出すのに、何ヶ月もかかりました。しかしそれが進むにつれて、小さなラベルについては読みやすくて責任ある情報という形で表示することは不可能なために、多くの情報を削ることになります。ですから、こうしたラベルについて悩み続けることになります。

私の質問は…みなさんは実際にラベルを読みますか?もうあきらめてみなさんを混乱させることをやめるべきでしょうか?ラベルには商品名だけで十分で、ほとんどのみなさんはそれ以上は読まないのでしょうか?
オリジナルページに書き込まれた
アーティストからのコメント
正直にいうと、私は制作に行き詰ってどうしたらよいか分からなくなるまでラベルは読まない。行き詰ると、アトリエを歩き回り、薬の処方箋や古新聞を読んだり、そして絵具のラベルを読む。多くの情報は法的な理由で表示しているのだろうが、大半は似たような内容なので一度しか読まない。内容は凡そは分かるので、再び読むことはないと思う。 興味を持った新製品についてはラベルを読む。それは選ぶ上で多少の知識を得るなり、自分の作品に使えるかを知りたいからだ。 参考になれば幸いだ。

マークさんの返事
とても参考になります。ありがとう。
アーティストからのコメント
私はラベルを読むし、もっと情報を載せる方に一票投じよう。もちろん、ラベルのスペースは限られているが。私にとって最も重要な情報は、使われている顔料と、それが不透明か透明かということだ。グレーズで混色する際に単一顔料の絵具を使いたいからだ。 黒い線の上に絵具が塗ってあるゴールデンのチューブは、印刷ラベルではできない色の判断ができるから非常に便利だ。これは機械で塗っているのか、それとも誰かが筆で塗っているのだろうか。印刷会社を訪れた際に、日記帳の金の縁取りを手作業でしていたのを見たことがあるので、ゴールデンもきっと機械でしているのではないと思う。

マークさんの返事
当社では筆で手塗りをするスタッフがいます。数週間前のことですが、絵具のBBS(インターネットの情報交換サイト)で色見本が全部のチューブや容器にあるわけではないような書き込みがありました。ユーザーの方々が、色見本は機械塗付ではなく手作業なので完璧には行かないことを理解してもらえないことに、少々腹が立ちました。しかし作業チームと打ち合わせた結果、より一定の仕上がりになるように作業を変えることになりました。彼らはトレードマークの色見本に誇りを持っている素晴らしいグループです。 絵具の色見本を塗る半自動機がきっといつかはできるだろうと思いますが、現在のグループのことを考えると、非常に高水準な機械が必要でしょう。
アーティストからのコメント
どんな顔料が使われているか分からなければ買わないが、ウィリアムズバーグ油絵具は評判が良いし顔料情報もあるので例外だ。アクリルの樹脂は(特にゴールデンは添加剤がないから)気にしないが、油の場合は亜麻仁油やポピー、サフラワー、胡桃油など、どんなメディウムを使っているかの情報が必要だ。 情報は多いほうが良い。顔料を混ぜ合わせた絵具はめったに買わない。メディウムにはハウツーなどがもっと書いてあると良い。画材店を何時間もうろついてパッケージに何が書いてあるかを読むのが好きだ。 ゴールデンのホームページの情報量は素晴らしい。信頼できる情報なので、予め頭に入れてから必要な絵具を探している。

Mark D. Gottsegen教授のコメント
アクリル絵具は添加剤がないと本当にお考えなのか?色素や分散樹脂に加えて10種類くらいの成分を考えてみると、それぞれの成分にまた5から10種類の成分が含まれている。それは添加剤と考えないのか。 おそらく、あなたは「添加剤」ではなく「混ぜ物」を指しているのだろう。「添加剤」と「混ぜ物」をどう定義しているのか。 私は、絵具や関連商品を含めて何を買うにもラベルを読んでいる。特に安全性について知りたい。 長年、様々な環境有害物にさらされてきた。ラベルに情報があるのにそれを無視して有害な画材に身をさらすようなことはしない。こうした情報は食品や化粧品にはあるのだから、画材にもあるべきだ。
アーティストからのコメント
ラベルは大好きだ。製品については多ければ多いほどよい。ワーキングアーティストの講習に行ったときは、パンフレットや手塗りの色見本をみてぞくぞくした。メディウムについては十分な情報がない。メディウムについての特別な効果を示したマニュアルや、使っているアーティストのプロフィールと作例などがあるとよいと思う時がある。

マークさんの返事
使用データをもっと取り揃える手段をずっと考えています。しかし「してはいけない項目」が多くなってくるので、ためらっています。技術資料について100ページもの注意事項があり、私たちはそれでよいと思っていますが、ユーザーにとっては手に負えないほどでしょう。使用情報については、私たちはアーティストになろうとしているのではないことが分かるようなフォーマットで伝える手段を考えなければならないと思います。 コメントをありがとうございました。
アーティストからのコメント
ゴールデンの絵具は使ったことがないが、メディウムはいくつか使っている。絵具はグランバッカーのアクリルと油絵具を1981年に絵を書き始めて以来使っている。いい絵具だし価格も手ごろだ。ゴールデンの絵具も買えるようになったら使ってみたいが、価格がよくないという意味ではない。ゴールデンの絵具の評判がよいことは知っている。クーポンでもくれないだろうか(冗談)。 ラベルのスペースが限られていることについて、ゴールデンのロゴマークはこんなに大きくなくても良いのではないか?その場所を他の情報に置き換えても良いのではないだろうか。例えばカドミウム顔料は毒性があるなどの情報がもっと欲しい。視力が弱いので、ラベルにある顔料名は小さすぎる。そういうときに限って眼鏡が見つけられないものだ。 とにかく、私はラベルはよく読む方で、情報は多いほど良い。ホームページにラベル情報を載せるのも良い案だと思う。印刷しやすいフォーマットになっていればなお良い。モニターばかり見ていると疲れる。折り曲げタイプのラベルや、ジュースや洗剤のボトルにあるようなタッグをつけるのもよいかもしれない。

マークさんの返事
コメントはとても参考になると同時につらいご意見です。当社のチームはラベルにあるタブーをすべて見直しました。その一つは私が決定したもので、つまりロゴマークです。数年前にその大きさを小さくしたのですが、チームは再び「それじゃぁ、マークさん、また小さくするのはどうでしょう」といいました。私の顔から笑みが消えました。 あなたのコメントはチームをまた勇気付けることでしょう。 私はこの会社、家族そして株主でもある従業員が会社を素晴らしいものにしていることに誇りを持っていますし、ユーザーのみなさんも誇りにしていただけると思います。このロゴの後ろには多くの才能ある人たちがいます。私はまだこのロゴを小さくする心の準備はできていませんが、移動することはできるかもしれません。
アーティストからのコメント
妊婦にとって安全な色はどれでしょうか?

マークさんの返事
良い質問です。しかしブログでは十分にお答えできないものです。まず大切なことは、かかりつけの医者に相談することです。ご要望にあうものが何かを理解するために、当社のスタッフがあなたやその医師と協力することができるでしょう。 この重要な注意事項を前提として、私からの一般的なお答えをいたします。私の妻、バーバーラは妊娠中に工場で働いていて、同じ問題に直面しました。このような一生のうちで大切な時期にどうしたら安全にしていられるか。いつも実践したルールは、毒性がある可能性の材料に近づく必要がない場合は決して近づかないか、少なくとも通る経路や時間を制限することです。 米国にあるすべての画材は、ラベル表示を遵守しなければなりません。それはASTM画材委員会(当社もメンバーです)が消費者製品安全委員会(CPSC)と共同で制定した規格ASTM D-4236に決められています。これは後に連邦法に組み込まれました。アーティストの方々は、画材が消費者製品として潜在的な慢性健康リスクに対する実際の分析を義務付けている表示法を制定したことをしれば、驚くと共に安心するでしょう。他の大半の消費者製品については、CPSCは急性毒性についての表示義務を課しているだけのようです。 これは素晴らしいスタートですが完全な答ではありません。私たちは日常的に、知識もなく管理もしていない化学物質にさらされています。少しでも管理ができるなら、その機会を利用すべきだと思います。私にとってのその意味は、その材料が毒物学者による試験で危険性がないとリストアップされていたとしても、それに接する機会をできるだけ減らすことです。絵具の仕事をする場合はいつも手袋をします。絵具の蓋を開ける場合は、常に適切な換気をします。マスクがないと安全に作業できない製品は使わないでしょう。それは妊娠中は多くの酸素を必要とするので、マスクによって呼吸を制限しない方がよいからです。つまり、サンドペーパーをかけたりスプレーをすることはしないという意味です。 ご質問は、どの色が特に安全かということですが、大半は安全とお答えすべきでしょう。アクリルや水彩などの水性材料だけを使うことがベストです。アトリエでは安全な使い方をすることに加えて、注意書きのある色は必要なとき以外は遠ざけておくことです。それらに危険性があるという理由だけでなく、それ以上に自分の安全と子供の安全を確保する手段は全て実行するということを心に留めておくためです。これは、ごく微量でも鉛を含む色(ジンクホワイト)や、カドミウムのような重金属を含む色すべてです。これは注意しすぎで実際には必要ないという人もいますが、人生において私たちがすることで、子供の安全を確保するためには何でもするということ以上に重要なことはほとんどないのです。 ラベルを見ることに加えて、当社のホームページにある安全な使い方のリンク(英語サイト)をご覧ください。長文ながら不十分な答で申し訳ありません。ご健勝をお祈りします。