ゴールデンアクリリックス
ゴールデンフルイド

AboutGolden

この日記はゴールデン社
aboutMarkGolden
更新履歴
2006年の日記
2006.11.27
冬支度
2006.3.28
試作品
2006.2.26
品質の対価
2006.1.31
絵具セット
2006.1.17
私と絵具
2006.1.23
道具を作るということ
ゴールデンの特注ペースト絵具が大好きです。残念ながらいまだに私だけのようなのですが。この製品を支持してくれるアーティストは只一人、リンジー・バークンだけです。ありがとう、リンジー!この絵具の感触は、すごく固 くクリーミーなピーナツバターをワンダーブレッドに塗り広げるようです。だから好きなのでしょう。生産も面倒なもので、一度に4リッター足らず(1ガロン)しかできません。多分、売り上げが伸びたことがないのはラッキーなのかもしれません。

よく考えるのは、私たちのユニークな製品の多くは、素晴らしい解決策を待たねばならない新たな問題を創り出していることです。思い出すのは1986年にインターフィアランスカラーを導入した時のことです。最初にこれを試したアーティストはとても安っぽい絵具だと考えました。ファインアートの「伝統の範疇」とは見なしてもらえず、とても恥ずかしい思いをしました。この製品がどのような効果があるのか私自身が分かっていないことをやっとダリル・ヒュート氏が教えてくれました。彼の言うことは確かに正しかったのです。そしてこれらの絵具が如何に多彩であるかを彼は親切に教えてくれました。

こうした経験から気づいたことは、私が美の判定者である必要はないのだということです。そして絵具製造者としての第一の役割は、ユニークでエキサイティングな材料を、適切に配合し、できる限り耐久性を持たせ、一定の品質で提供することだと。私がアーティストにこの製品がキャンバスの上でどんな風に使えるかを教える必要はないのです...それは彼らの役割です... 私は道具の製作者であることが本当に好きです。

※ワンダーブレッド:アメリカの老舗のパンメーカー
オリジナルページに書き込まれた

様々なメディウム、ワニス、補助剤があり色によっても性質が異なるので、長年使っていても分からないことが多い。ある画家の作品で不透明できれいな画面を見たので、色々試したり調べたがどうやったらよいか分からない。またリターダーの使い方が難しい。

2006.1.24 10:00 am
とてもよい質問をいただきました。手短にお答えしようと思いますが、当社ホームページの技術情報もご覧ください。 不透明な色を専門家用絵具でつくるには二つの方法があります。第一は不透明な色を選ぶことです。カドミウム、パイロール、アースカラー、オキサイドやコバルトティールなどの一部のコバルト色です。専門家用絵具を作る場合、不透明性で顔料を選ぶわけではありません。実のところ、専門家用の色は透明から不透明な色まで幅広くあるのです。透明な色は混色しても濁りが少なく色の強さを保ち、幅広い色を作ることができますが、おっしゃるように、これら透明な色を重ねて不透明な一定の色調をつくるのはかなり難しいことです。 透明な色を不透明にするには、あるいは不透明な色をさらに不透明にするには、建築塗料業界の知恵を借りましょう。ほとんどの建築用塗料は数種の顔料と不透明な白で出来ています。近代ではこの白はチタニウムホワイトです。 カラーチャートをご覧になると、ライトマゼンタやライトウルトラマリンのように混色した色があるのがお分かりだと思います。これらの色は元になっているキナクリドンマゼンタやウルトラマリンブルーよりも不透明になっています。 チタニウムホワイトを加えることで不透明性を大幅に上げることが出来ます。 しかし副作用もあります。ホワイトを加える量が多いほど色の鮮やかさが低くなります。さらに色を薄めることになるので、明度が高くなりパステルのような色になります。私が思うには、少量のチタニウムホワイトでも本来の色の性質を変えてしまいます。 当社の製品には一連のニュートラルグレイがあり、明度を上げないで不透明にするには、これをホワイトの代わりに使うことも出来ます。しかしこの場合、色の鮮やかさはさらに大きく低下します。  副作用が多くてすみません。

様々な製品があることについて簡単なお答えをいたします。 当社の製品は5つのカテゴリーに分けられます。

絵具:お分かりのとおり、ゴールデンアクリリックス(米国ではヘビーボディー)やフルーィドカラー、エアブラシカラーなどです。 メディウム:絵具の性質を変える製品で、アクリル樹脂を含む製品です。 補助剤:絵具に混ぜて使いますが、アクリル樹脂を含まない製品です。 プライマー等の下地剤:画面の下地を調整しコートするための材料です。 ワニスつまり保護コーティング:仕上がった絵の表面に塗るものです。

ご質問のリターダーは補助剤に分類されます。リターダーやフローリリースなどです。水も絵具に混ぜて調整するために使い、アクリル樹脂を含まないのでこの補助剤に分類できます。補助剤は樹脂を含まないので、乾燥後の塗膜の強度に大きく影響します。ですから私たちはこれらの材料を混ぜすぎないよう注意深く使うようことをお勧めしているのです。 リターダーを使って乾燥を遅らせる点については、ホームページの情報をご覧ください。しかしどれだけリターダーを入れたらよいか心配せずに失敗しない方法を採りたいのであれば、グレージングのメディウムをお試しください。これはそうした場合のために配合されています。乾燥を遅らせますが、樹脂を含んでいるのでどれだけ混ぜてもかまいません。

手短に、といいながら長くなってしまいました。すみません。

注】文中の以下の製品は国内未発売
フルーィドカラー:流動性のある顔料濃度の高いアクリル絵具
エアブラシカラー:エアブラシ(スプレー)用のアクリル絵具
フローリリース:絵具の表面張力を落とす添加剤で浸透性をよくしたり流動性を高める
グレージングのメディウム:グレージングリキッド(AGL) 乾燥を遅らせるメディウム