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ゴールデンフルイド

Golden History

TECHNICAL FORUM
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ゴールデン・テクニカルフォーラム-2


あなたのアクリル材料の疑問に専門技術者がお答えします。

前回からの続きです。ゴールデン・テクニカルサポートプログラムの中からいくつか話題をお届けします。役に立つ情報を見つけてください。そしてアクリルに ついてお困りのときはどうぞ当社にご相談ください。1-800-959-6543 www.goldenpaints.com
(一部、国内未発売製品の情報が含まれています。あらかじめご了承ください。)

Q1:自分で混 ぜて色合わせし空の容器に保存したいと思います。絵具を混ぜると保存性は悪くなるのでしょうか?

Q2:遮断コートにゴールデンソフトゲルセミグ ロスを使いましたが、部分的に乳白色のままになっています。

Q3:ハードエッジ技法にゴールデンGAC200を使うにはどうしたらよいでしょうか?

Q4:マーブリングをゴールデンフルーイドアクリリックスでやってみたのですが?



1:ゴールデンフルーイドアクリリックス(国内未発売)を使っていますが、よく使う色を自分で混ぜて色合わせし空のフルーイドアクリリックス容器に保存したいと思います。絵具を混ぜると保存性は悪くなるのでしょうか?(メディウムや添加剤は加えていません。)

A:ゴールデンのほとんどの絵具は混ぜても保存性が悪くなることはありません。ただし品質低下の最初の兆候は絵具の粘度が高くなることです。これは必ずしも使えなくなるということではありませんが、その絵具は早目に使い切った方がよいという合図です。
他の色より長持ちする色もあります。ホワイト、ブラック、フタロ、パイロール、ハンザといった名のついた色は保存性が非常によい色です。キナクリドン色の中でも、マゼンタやレッドなどはキナクリドンゴールドやバイオレットよりも優れています。土系の色は一般に他の色よりも早く粘度があがります。
このように顔料による違いがあることがお分かりになると思いますが、当社の研究室はこうした保存性の差を改善するべくいつも努めています。当社の目標は、 通常の室温環境で保存された場合の各商品の保存性を10年以上にすることです。
混色すれば絵具にとって未知の現象が生じるわけですが、容器をきっちりと密栓して保管していれば何年も使うことができるはずです。

右写真 促進試験による絵具の沈殿と分離

 

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2:遮断コートにゴールデンソフトゲルセミグロスを使いましたが、きれいに乾燥せず(多分、十分にうすめなかったか塗りすぎたのでしょうか)、部分的に乳白色のままになっています。この材料は本当に 取り除けないのでしょうか、また描きなおす以外に何かできることはないでしょうか?

A:第一にいえることは、セミグロスではなく透明性の高いソフトゲルグロスを使うべきです。問題の個所は、曇ったように見えていると思います。遮断コートとは、作品が仕上がったあとにアクリルメディウムを1回またはそれ以上塗ることです。グロス製品は透明性が非常に高くなるもので最終的な光沢をどう仕上げるかにかかわらず、正しく塗られていれば見る人からはその存在が分からなくなるものです。
第二として、完全に透明になるまでにはスタジオの温度や湿度の条件により時間がかかることがありますので、ソフトゲルセミグロスが完全に硬化するまでもう1〜2日は見ている必要があるでしょう。
最後に、ゲルと水を21の割合で混ぜていない場合、筆塗りのとき、特にテクスチュアのある面に何度も塗った場合には泡を抱き込みやすくなります。水を加えることで泡が表面に浮きあがり、はじけて消えるので塗膜に残らなくなるのです。
作品の耐久性という点ではあなたの考えは正しいのです。しかし残念ながら作品画面を痛めることなく遮断コートだけを取り除くことはできません。作品の性質によってはサンドペーパーで注意深くソフトゲルを取り除くこともできるでしょうが、それ以上に、塗りなおす方がずっと簡単で早いでしょう。期待された答えではなかったかもしれませんが、そうした効果をねらうのでない限り同じことを繰り返さないためには貴重な体験です。

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3:ハードエッジ技法にゴールデン GAC200を使うにはどうしたら一番よいでしょうか?

A:GAC200(国内未発売)は、硬く粘着性の少ないアクリルメディウムです。ハードエッジ技法に一番よい使い方はアクリル絵具とこのメディウムを混ぜることです。普通の絵具やアクリル製品にこのメディウムを混ぜると、新しいアクリル塗膜の伸びやすく弾力のある性質を小さくするのでハードエッジがくっきりとでるように なります。
絵具にGAC20015%混ぜるだけで弾力性が低くなります。あるいは他のポリマーメディウムグロスやGAC100などと混ぜてテープを貼った境目に塗 りますと、メディウムはテープの浮いたところに入り込んで隙間を埋めます。メディウムが乾燥したあとに目的の絵具を塗ればテープの下に入り込むことがない ので、テープをはがした時にはきれいなラインができます。
ハードエッジのラインについてお悩みの度合いによって混ぜ具合は変わります。スタジオの環境条件は日々変化します。いつもの方法で特に理由もなく問題が起 こるのなら作業場所の温度と湿度を記録してください。色や製品によって硬さは異なりますので、そのことを心にとめて制作してください。いくらか実験をして みる必要があるでしょうが、きっときれいなラインを作ることができるはずです。

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4:マーブリング(粘度を上げた水をいれた水 槽(口広のバケツやトレイ)に色を浮かせて複雑なパターンを作る)をゴールデンフルーイドアクリリックス(国内未発売)でやってみたのですが、ほとんどの色はメディウム に沈んでしまいました。何がわるいのでしょうか?フルーイドアクリリックスはマーブリングに使えるのでしょうか?

A:ゴールデンフルーイドアクリリックスも含めて、当社のほとんどの絵具はマーブリングに使えます。大切なことは水槽と絵具の表面張力のコントロールです。まずメーカーの指示にしたがって水槽の準備をします。マーブリング専門家は増粘剤にメチルセルローズやカラギーナンをよく使います。混ぜたあとは、数 時間、水槽を静置して均一で泡のない状態にします。水槽は新しいものでなければなりません。一旦、絵具が水槽に混ざりはじめると絵具と水槽の表面張力が同じになってしまい絵具が浮かなくなってしまうからです。
フルーイドアクリリックスはそのまま使うには粘度が高いので、水でうすめる必要があります。強い色がほしいならうすめ過ぎないことです。そしてパターンをつくり始める前に色のバランスをとることが大切です。それぞれの色はその時々によって違う動きかたをします。マーブラー(マーブリング作家)は制作するとき、いつもこの点を確かめ感じ取ることが必要です。
色は皆同じではありませんから思い通りにいく色もあればいかない色もあります。頑固な色についてはアクリリックフローリリース(AFR:国内未発売、中性洗剤で代用できる場合もある)で調整する必要があるでしょう。AFRは界面活性剤で、絵具の表面張力を低下させ流れやすくします。水槽の表面張力は高いのでその色は沈みにくくなります。これが色のバランスをとるポイントです。絵具にはすでにいくらかの界面活性剤が入っていますが、それでも重い顔料を表面に浮かせるには不十分な場合があります。ですから色ごとに個々に試験をして混ぜてみる必要があるのです。AFRを入れすぎた場合はまた別の問題が起こります。 AFRをまぜ過ぎた色はさっと広がり他の色と混ざって沈めてしまいます。
スポイトやピペット(細いガラス管)を使って新しい水槽にそれぞれの色を一滴ずつ滴下して同じよう広がるか試してください。広がる速度と円の大きさに注意し各色が同じようになるように工夫してください。各色のバランスがとれるようになったらあとはくり返すだけです。素早く広がる色は大体において最初に置くのがよく、続いてゆっくり広がる色を置いていきます。こうしたことはマーブリングを繰り返すうちにわかってくるものですから、忍耐強く何度も試験をくり 返してください。

左写真 「糸状のすじ」をカーボンブラックを塗って作りその上に遮断コートを塗ってテクスチュアによる泡立ち をみる

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