GOLDEN OPEN ACRYLICS

概要と使用上の注意

製品概要
オープンアクリリックスは、従来のアクリル絵具とはまったく異なった、新たな描画領域を開く、専門家用の絵具です。
最適の顔料と100%アクリル樹脂からなり、ユニークな作業性と応用性により、肖像画、風景画などの柔らかな陰影やグラデーション、細密な描写などに新たなテクニックを開きます。
パレットに出した後も、皮はりすることなく長時間、ウェットな状態を保ちます。従来のアクリリックスやメディウム、ゲルと混ぜれば、混ぜる量に比例して乾燥時間を短くできます。作業時間をさらに延ばしたい場合は、オープンゲル、オープンメディウム、オープンシンナーなどを使用してください。

使い方
オープンアクリリックスは、油絵具と同じような感覚で、塗り重ねたり混ぜたりできます。薄く塗っても、長い時間、キャンバス上で混ぜたりぼかしたりできます。オープンシンナーを混ぜれば、何時間、あるいは何日もウェットに保てます。
薄く塗って、徐々に乾いて粘着してきた場合でも、その上にオープンアクリリックスやオープンメディウムを塗ると、再びウェット状態に戻り、混ぜることができます。

重要事項
・ オープンアクリリックスは薄く塗ったときに本領を発揮します。1.5mm以上(10円玉一枚分)に塗ると、極端に乾燥が遅くなり、乾かずに粘着して曇った発色の状態が非常に長く続くことになります。厚塗りする場合は、従来のゴールデンアクリリックスやメディウム類をお使いください。
・ オープンの上に乾燥の速い普通のゲルや絵具を塗る場合は、オープンが完全に乾燥してからにしないと、オープンの乾燥不良や塗膜不良が起きます。オープンが指触乾燥(指で触って表面が乾燥しだしたことが分かる状態)してから2週間以上の時間を置いてください。
 
注意事項
・ 乾きかけたオープンを再溶解させる場合は、オープンメディウムやゲルを上に乗せて、筆で何度かこする。
・ 水やオープンシンナーでも再溶解させることができるが、効果がきつくて塗膜をはがしてしまうことがあるので、徐々に行うこと。
・ オープンシンナーを混ぜると、粘度が下がりウェット時間が長くなる。ただし、混ぜる量は絵具やメディウムの1/3以内にすること。また、従来のアクリルのリターダーとしても使用可能だが、混ぜた絵具は厚塗りしないこと(1.5mm以内)。
・ オープンシンナーは、樹脂を含まないので、単独使用しないこと。
・ 水を混ぜた場合は、急激に粘度は下がるが、ウェット時間は延びないので注意すること。水の量は、絵具やメディウムの1/2以内にすること。
・ 従来のアクリリックスやメディウム類とオープンを混ぜた場合は、オープンと同様に薄く塗ること(1.5mm以内の厚み)。
・ ワニスは、30日以上置いてからかける。その間、塗膜は粘着ぎみになるので、ホコリなどが付着しないように気をつけること。
・ 従来のアクリルのような表面の「皮はり」がしにくいので、乾燥してくると粘りのある状態になってくる。

水彩紙や吸収性のある多孔質の下地に塗る場合は、シンナーや水の量を注意事項にあるよりも増やすことは可能ですが、塗膜は弱くてもろく、耐水性も低下します。そのような作品を保管する場合は、水彩画と同様にフレームに入れてガラスなどのカバーをつけるか、完全に乾燥した後に、遮断コートを施してワニスがけをしてください。

乾燥時間の目安:従来のアクリリックスに比べ、およそ10倍の乾燥時間
 150ミクロンに塗付した場合(厚めの筆塗りに相当)
 室内条件:21℃、湿度30% 

 

ウェット状態 作業可能時間 再可溶時間 指触乾燥 完全乾燥
OA   30-60分   1-3時間   ~12時間  24時間   14日
HB    5分以内  10分以内  なし  30分以内  3日
OA/HB=1:1  10-20分  15-30分  1-2時間  3-5時間  10日
 OA:オープンアクリリックス
 HB:ヘビーボディー=従来のゴールデンアクリリックス
 OA/HB:OAとHBを1:1で混合した場合
 フルイドもHBと大体同じになります。

 パレットの使用:吸収性のないパレットを使う
・ ガラスやホウロウなどの吸収性のないパレット上ならば、使わないときはカバーをしておけば、オープンはそのままでも数時間から時には数日間、ウェット状態を保つ。
・ 乾燥が始まって粘性が出てきても、粘性のある絵具としてそのまま使うことも可能。
・ 皮はりを防ぐには、1-4時間ごとにオープンシンナーを吹き付けるか、15-30分ごとに水を霧吹きなどで吹き付ける。
・ 8-12時間は、上にオープン製品をのせて筆でこすれば、再溶解できる。
・ ビー玉程度の絵具を放置した場合、2-4時間で表面が粘着しだすが、オープンシンナーを吹き付けておけば、12時間程度でやや皮はりをする程度で、24時間程度は使用可能。

洗浄
乾燥が非常に遅いため、筆などの洗浄は従来のアクリリックスよりもずっと簡単です。もし乾燥しても、早い段階であればオープンシンナーに浸けておけば、絵具が溶けてきます。その後、温水と石鹸で洗ってください。

支持体
従来のアクリリックスに適した支持体ならば、どれでも使えます。ただし、乾燥時間が遅く湿気た状態が長く続くため、ヤニの出るような支持体では問題になる場合があります。たとえば、安価なベニヤ板や木製パネル、MDF合板、パーティクルボード、茶色のハードボード、麻の生キャンバス、ヤニ質の木材などでは、支持体のヤニ成分で変色を起こすことがあります。特に透明な絵具やメディウム、パステルトーンでは目立ちます。

屋外用途
屋外の壁画や彫刻など風雨にさらされる条件では、乾燥時間の遅さとそのための耐水性不良の懸念があるため、勧められません。ただし屋内壁画や彫刻には可能です。

継続課題
オープンアクリリックスは多くのメディウム類との併用が可能ですが、新しい画材であるため、シルクスクリーンメディウム、その他(国内未発売品のため省略)との混合使用はさらに十分な試験を必要とします。

カラーチャート 全40色(英文)

免責事項
ここに記載する情報は、当社が行った研究とテストに基づくものであり、製品の可能な使用法を理解する基礎として提示するものです。作品を制作する手法、素材、状況は多岐にわたるため、当社は、製品がご使用者の用途に適していると保証することはできません。したがって、各プロジェクトの要求を満たすことができるよう、その都度テストすることをお勧めします。弊社は、ここに記載する情報が正確であると考えますが、商品性や特定用途への適合性に関する明示的または暗示的保証を行わず、製品を使用した結果生じる(間接的、派生的、その他)いかなる損害にも一切応じかねます。


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