Golden History

MSA ワニス

MSAワニス(グロス)UVLS入り 製品 #07730

MSAワニス(サテン)UVLS入り 製品 #07735

MSAワニス(マット)UVLS入り 製品 #07740

Golden Artist Colors, Inc.
188 Bell Road
New Berlin, NY 13411-9527 USA

Toll Free: 800-959-6543
Fax: 607-847-6767
gactech@goldenpaints.com
www.goldenpaints.com

商品説明
遮断コート
塗装
除去
技術資料
免責事項

商品説明

GOLDENミネラルスピリッツ・アクリル(MSA)・ワニスUVLS (紫外線安定剤) 入りは乾燥すると強く柔軟な保護膜となります。UVLSシステムは有害な紫外線照射の影響に対する耐性を増すので、ワニスは屋内だけでなく屋外にも使用できます。修復が目的の場合、ミネラルスピリッツやターペンタインでワニスを除去できます

MSAワニスはアクリル、油絵具、アルキド絵具、卵テンペラ、水彩、カゼイン絵具など多くの絵具に塗り重ねることができます。アクリル絵具に上塗りすると硬く粘着のない表面を作るので、塵の付着やこびりつきが少なくすり傷にも強くなります。スプレー塗布では、ソフトパステル、チョーク、オイルパステル、木炭、テンペラ、顔料などの画材の定着剤として機能を発揮します。また油絵具やアルキド絵具と混ぜて乾燥を速め柔軟性をよくすることもできます。油絵具/アルキド絵具との混合割合については、英語サイトの情報をご覧ください。
http://www.goldenpaints.com/technicaldata/msagel.php

MSAワニス(グロス)は光沢のある仕上がりになります。MSAワニス(サテン)は一般のマット・ワニスと同程度の適度な光沢になります。MSAワニス(マット)は他に見られないほどのつや消しに仕上がります。それぞれのワニスをお互いに混ぜたり塗り重ねることで、光沢を望みどおりに調整することができます。ただし、マットとサテンのMSAワニスは、一般のつや消しワニスと同様に絵具の暗い色を明るくさせることに注意してください。

MSAワニスは溶解性ポリマーなので乾燥前も透明です。この点は、水性ワニスと比べ塗布時点での視覚性にすぐれます。また泡やピンホールなど、仕上がり外観や透明性を損なう問題がきわめて少なくなっています。MSAワニスは非常に平滑な仕上がりになります。またガラスや多くのプラスチック、金属などツルツルした支持体に塗ることができます。

MSAワニスは使用する前に必ず薄めてください。ワニスに含まれる粒子が沈降しないように従来のワニスよりも粘度を高く調整しています。特につや消し仕上げでは、粒子の沈降は塗膜の筆筋ムラの原因となります。

塗付試験をする

実際に使う前に、テストピースにワニスを試し塗りして、どのように仕上がるか、作品表面がどのように変化するかを知ることが大切です。最良の結果を得るには、ワニスを塗ろうとする作品と同じ組成のテストピースに塗ってください。そうすれば全ての要素を考慮し効果的なワニスの塗付を確実にする手助けになります

遮断コート

これはアクリル絵画のためのものですから、油彩画には使わないでください。

将来への保存とワニス除去のために、ワニスの塗付前に遮断コートをすることをお勧めします。遮断コートは、描画面を除去性ワニスから物理的に分離する役割を担うコーティングで、恒久的で除去できないものです。これはやがてワニスが除去される時に表面を保護し、将来のクリーニングと保存の際には作品の着色面に直接作業せずに容易に行えるようにします。ですから、繊細なウォッシュや滲みがでそうな大きな着色面でも、透明な保護層が描画面を安全に覆います。また吸い込みのある部分をシールするのでワニスをより均一に塗ることができます。ワニスを塗らない場合、遮断コートは描画面の耐水性をよくし日常のクリーニングや掃除の際には保護の役割を果たします。

現在の保存科学の状況下では、遮断コートが一番の保護になると思われます。しかしながら、遮断コートは画面に加えられる明瞭で恒久的な変化であり、必然的に絵の画質を変化させます。このような変化を受け入れるかどうかは、作家個人が十分な試験を行った後にすべき審美的な決断です。またこのコートは除去できないので塗付過程でのミスや失敗は簡単には修正できませんから、常にリスクを考えておく必要があります。ご自身で十分に作業の練習をして自信をつけ、予期しない問題に対処できるようにしてください。遮断コートの塗付についての質問や心配がございましたら、直接メールでお問い合わせいただくか、ターナー色彩を通じてご相談ください。

筆で塗る場合、遮断用のメディウムとしてはゴールデンのソフトゲルグロスを水で薄めます(容量でソフトゲル:水=21)。スプレーで塗る場合、エアブラシやタッチアップ用スプレー器具、市販スプレー器具のどの場合もゴールデンメディウムGAC-500:透明エアブラシエクステンダー=21で混合して塗装します(いずれも国内未発売)。画面の吸収性によって必要な遮断コートの塗り重ね回数が変わります。均一な絵の具層のように比較的吸収のない面では、筆塗りなら一回、スプレーなら二回をお勧めします。もっと吸収性がある面では非常につや消しの傾向にありますが、この場合は表面がサテン調のつやになるまで十分に遮断コートを塗ってください。筆で二回以上、スプレーで三回以上が必要でしょう

吸収性の画面にマットワニスを塗る場合、遮断層は画面に曇りや「霜降り」が起こらないようにするための非常に重要なものです。この霜降りの原因は、ワニスと溶剤が支持体に吸い込まれる一方でつや消し剤が表面に残ってむき出しになるからです。ゴールデンのワニスではできる限り透明になるように材料を選んでいますが、それでもつや消し剤は粉末材料なのです。つや消し剤が連続したワニスの層に覆われずに表面に残った場合、白い固体のように見えます。水彩やガッシュ、テンペラのような水溶性の絵の具にワニス塗付をする場合、遮断コートは絵の具が溶け出さないようにスプレーでごく軽く吹いてください。さもないと画面イメージの明瞭さが失われる可能性があります。

製品の塗装

MSAワニスは使用する前に必ず薄めてください。ワニスに含まれる粒子が沈降しないように従来のワニスよりも粘度を高く調整しています。特につや消し仕上げでは、粒子の沈降は塗膜の筆筋ムラの原因となります。

希釈: 必要に応じてミネラルスピリッツ(ペトロール)またはターペンタイン(テレビン油)で希釈できます。(「無臭」タイプは使わないこと)。刷毛塗りには20%から30%の希釈が塗りやすいでしょう(最初は、ワニス:溶剤=31から始めるとよい)。スプレー塗装ではもっと薄める必要があります(ワニスと溶剤を等量くらいまで混ぜる)。

一般に「塗料シンナー」と呼ばれる溶剤のミネラルスピリッツは、理論的にはゴールデンMSAの希釈に十分なはずですが、常にそうとは限りません。「無臭」ミネラルスピリッツ(無臭ペトロール、超低臭ペトロールなど)は使うべきではありません。それはワニスを溶かすに十分な強さがないからです。どのミネラルスピリッツの場合も、まずワニスとごく少量で混ぜてその強さと溶解性を試すことをお勧めします。そうすれば、ミネラルスピリッツが合わない時のロスを最小限にできます。うまく混ざった場合はワニスが希釈でき液も透明性を保ちます。うまく混ざらない場合は混ぜても薄くならずむしろ粘りが出て不透明になります。溶剤混合性の問題を避けるには蒸留あるいは精留したホワイトターペンタイン(テレピン油)が使えます。そうしたグレードは絵画用に十分に精製されています。他のグレードでは残留物を含むので美術作品としての保存性が悪くなるでしょう。

使用前によく混ぜる:ワニスは出来る限り均一に、滑らかに塗ってください。厚くなり過ぎないようにしてください。端の部分が未乾燥の内に重なるように隣接部分を塗って行くと均一な塗装ができます。塗り重ねをする場合、未乾燥の内に塗ることは避け、最初の塗装が溶けるのを最小限にしてください。塗り重ねする前に完全に乾燥させてください。

乾燥/硬化時間:一般に36時間で粘着せず塗り重ねが可能。十分な硬化は2週間以内。粘度や乾燥時間の調整、ひび割れを防ぐためなどに、油やアルキドを混ぜて補正することも可能です。

塗布面積:筆塗りの場合、1Lあたり9.511.8平方メートル(400-500 sq. ft. per gallon)、スプレー塗装の場合、1Lあたり1924平方メートル(800-1000 sq. ft. per gallon)。

この製品は最終仕上げワニスとしてのみお使いください上から描画はしないでください。MSAワニスは水性のアクリル絵具やメディウムとは混ぜないでください。道具類はミネラルスピリッツや他の適当な溶剤で使用後すぐに洗ってください。

ゴールデンワニスは刷毛塗りかスプレー塗装が適切です。他のスポンジやローラーは、泡立ち、曇り、不均一性、過度の厚塗り、垂れ、塗装道具からの異物混入などの問題が起こる可能性があり、お勧めできません。

刷毛()塗り

毛先の割れた(1)固めの白毛中国刷毛を使ってください。毛先が割れ、腰のある(2)このタイプの刷毛は滑らかで均一にワニスが塗れます。ワニスを塗ろうとしている作品の大きさによって刷毛の大きさも変わります。刷毛の含みを調整できるように浅めの容器を使いましょう。刷毛の先端から25-30%だけにワニスを浸けるようにしてください。どんな場合でも、流れたり垂れたりしないように作品を水平にして塗るのが最適です。もし壁画のようにどうしても垂直にして塗る必要がある場合には、ワニスを薄く塗ることが非常に大切です。どちらの場合もワニスは一回で厚く塗るのではなく、間に十分な乾燥時間をおいて薄く2〜3回を塗るようにしてください。一度に厚く塗ると乾燥に時間がかかり、柔らかい状態が長くなるので垂れたり曇りが残ったりします。ワニスはできる限り均一に薄く塗るようにしてください。筆の含みで一度にぬれる作品の範囲がどのくらいか心の中で区分してみてください。そうすると作品は碁盤目に分けるか、描画の自然な境界に沿って分けることになると思います。それぞれの部分の中央から外向きに均一に塗るようにしましょう。既に塗った周囲がまだ乾いていない内に周囲に軽くかぶさるように塗ります。サテンやマットワニスを塗る場合は、二回までにしてください。もしもっと塗りたいという場合には、最初はグロスワニスを塗って下地を何層か作ってから、サテンやマットワニスを1〜2回塗るようにしてください。光沢の低いこれらのワニスを何度も塗り重ねると、曇りが残ったり透明性が悪くなります。

1)刷毛の毛先が割れていると先端は毛の本数の倍あることになり、先端が柔らかく刷毛痕が残りにくくなる。ちょうど普通の刷毛の毛先がIIIIIIのようであるのに対し、この種の毛先はYYYYのようになっている。
2)良質の刷毛は柔らか過ぎても固過ぎてもいけない。先端は柔軟で刷毛さばきが滑らかであると同時に塗付するワニス量をコントロールできるだけの十分な固さも持っている。

スプレー塗装

ワニス塗付を均一にする一番よい方法はスプレー塗装です。特に盛り上げた画面に適しています。ガッシュのような画面が弱い作品面には塗付用具が画面に触れてはいけませんから、スプレー塗装が必要です。またつや消し画面を作るのにもスプレーが適しています。適切なスプレー用具は塗付する画面の大きさにより決まります。ワニス塗装には、エアブラシ、エアレスや加圧のスプレー用具、または詰め替え式のエアゾル器具も使えます。スプレー塗装の準備では、すべての器具に埃がついていないことを確認してください。スプレーする時は、塵や埃のない場所で、床から離れた高さで作業してください。一回や二回で厚く塗るのではなく、十分な乾燥時間(表面の粘着がなくなるまで1〜4時間)を空けながら薄く均一に3〜4回で塗装します。塗装時にエアブラシの動きを止める場合はワニスが一箇所に不均一に溜まらないようにすぐにトリガー(引き金)を離してください。画面からの距離を一定に保ち、円弧状に動かさないようにしてください。スプレーは作品に対しまっすぐに横切るようにして、作品の端を通り過ぎてから方向転換します。横切るたびにスプレーパターンが少し重なるようにして全体を塗ります。より均一にするためには、作品を90度回転させて最初の塗装方向に対し垂直方向になるようにもう一度塗装します。普通はスプレー塗装では筆塗りの1/61/4の厚みにしかなりません。ワニスで最大限に保護したい場合は、何層か塗り重ねてください。これは、もともと退色しやすい色材を保護する場合は特に大切です。なぜならワニスが厚くなるほど紫外線に対する保護作用が大きくなるからです。サテンやマットは何層も塗らないほうがいいので、グロスワニスの下塗りが必要です。

洗浄

塗付用具は使い終わったらすぐに洗いましょう。ゴールデンMSAワニスは希釈に使ったものと同じ溶剤で用具を洗い、その後石鹸水で洗って清水ですすいでください

乾燥時間

遮断コートはワニスを塗付する前に1日は乾燥させる必要があります。塗り重ねる場合は、間に36時間空けてください。表面をそっと調べて粘着があれば、まだ十分に乾いていない証拠です。作品の梱包や輸送の前には、数日は置いてワニスを硬化させましょう。輸送や保管の間は、グラシン紙やバブルラップ(プチプチ)、その他のプラスチックなどの梱包材と画面が接触しないようにしてください。ワニスを塗っていてもいなくても、画面同士を決して重ねてはいけません

手入れと保管

ゴールデンワニスは除去できるワニスですから、その上からまた絵の具を塗ってはいけません。ワニスに塗り重ねた絵の具は同様に除去が可能になるため、保存や修復の際に困難な問題を起こすでしょう。もう一つのワニスの上に絵の具を塗ることがよくない点は、十分に接着しないために長い年月の間には接着不良が起こり得ることです。

ワニスの問題解決

ワニスが曇ったり不透明になった場合は、

  • サテンやマットワニスを使った場合に暗い色の上で起こったなら、これは光沢の低いワニスの性質(成分のつや消し剤が原因)です。サテンやマットワニスを暗い色の上に塗った場合は色が明るくなるのは避けられません(つやが低いほど暗い部分は明るくなる)。暗い色の深みを取り戻すには、光沢を上げるためによりつやの高いワニスを塗ってください。
  • 下地の色の暗さに関係なく全体に出ているなら、湿気を取り込んでいる可能性があります。湿気が高かったりワニスの下地が乾ききっていない場合、透明性が損なわれることが多いのです。暖かい空気を強制的に画面上に流すと湿気が蒸発して透明性を取り戻します。
  • ワニスの希釈が適切でなかったり、振ったり混ぜ過ぎた場合、気泡が乾燥塗膜に閉じ込められて不透明になることがあります。この場合はワニスを除去しなければなりません。
  • 「霜降り」状態があるなら、吸収性の下地にサテンやマットワニスを塗った可能性があります(スプレー塗装でよく起こる)。ワニスを取り除き、吸収性をなくすために画面をシールし(グロスワニスを塗る)、その後につやの低いワニスを塗ってください。

光の反射が均一でない場合、

  • 画面の吸収性が均一でない場合、光沢が不均一になることがあります。理想的には、そのような画面は最初に遮断コートを塗って画面を均一にするほうがよいでしょう。しかしながらもしワニスを既に塗ってしまったなら、グロスワニスを一回以上塗り重ねて表面をシールし、続いて希望する光沢のワニスを塗ります。
  • ワニスの混合不良。ワニスと希釈剤が完全に混ざっていない場合です。もし光沢の異なるワニスを混ぜた場合(グロスとマット)は完全に混ざっていなかったということになります。もし希釈したワニスを混ぜずに長期間使っていると、分離してくるでしょう(つや消し剤が沈殿する)。均一に仕上げるには、新しく混ぜたワニスと希釈剤(完全に攪拌する)を使ってもう一度塗ります(既に塗ったワニスを取り除くことも考慮してください)。

筆跡が残っていたら、

  • ワニスの薄め方が不十分で塗付時に平滑にならなかった。
  • 希釈剤とワニスの相性が悪かった。
  • 画面が吸収性の場合、ワニスの乾燥が速すぎて平滑になる時間的余裕がなかったのかもしれません

ワニスを希釈しても粘度が下がらない場合、

  • 溶剤の強さが不十分で混ざり切らない。より強い溶剤(蒸留テレピン油やトルエンなど)を使ってください。

スプレー塗装で表面にブツブツや凹凸がある場合、

  • ワニスが画面に到達する前に乾燥している可能性があります。原因としては、希釈が不十分な場合(→溶剤をもっと加える)や、極端に乾燥した環境(→加湿する、暖房を弱くする、空気の流れをさえぎる)、あるいはスプレーの空気流が過剰(→圧を下げる)などです。.

ワニスが沈んで光沢が十分出ない場合、

  • 表面の吸い込みがきつい。遮断コートをさらに塗る(ワニスをまだ塗っていない場合のみ)か、グロスワニスを塗ります。ワニスを薄めすぎると同じ問題が起こります。

ワニスを塗った面の光沢がありすぎる場合、

  • 既に塗っているワニスと同じ種類のサテンまたはマットワニスを塗ります。

ワニス面の光沢が低すぎる場合、

  • 既に塗っているワニスと同じ種類のグロスまたはサテンワニスを塗ります。

ワニスの除去法

ワニス除去とは非常に重要なプロセスであり、決して軽く考えてはいけません。扱いが不適当ですと、作品の画面が変化したり損傷することがあります。作品が特別に重要な場合や組成が不明な場合は特に専門の修復家に仕事を任せるべきです。しかし塗布が思ったように行かなかった場合など、時には作者がしてもよい場合があります。大切な作品からワニスを取り除く前に、何度もワニス除去を練習し技術を習得してください。

ミネラルスピリッツ、ターペンタイン、アセトン、ベンゼン、トルエン、石油ナフサ、アルコール類、エステル類などの溶剤にゴールデンMSAワニスは溶解します。しかしこれらの溶剤の多くはアクリルを侵す可能性があるので画面からのワニス除去には勧められません。溶剤としては、ミネラルスピリッツかターペンタインを選んでください。無臭溶剤は弱いので使えません。

ワニス除去を始める前に、これから使う材料をよく見て、安全にうまくできる方法を考えましょう。ワニス除去には溶剤を使うので身体を保護する適切な器具が必要です。適切な防ガスマスク、非浸透性の手袋とエプロン、飛散薬品防止ゴーグル、フェイスシールド、その他必要な保護具をそろえてください。使用する溶剤のラベル表示をよくみて安全に必要な項目を確認してください。また作業所は換気をよくし、溶剤蒸気に着火するような着火源や高温物から遮断してください。

まず画面のごく一部で溶剤をテストするか、できればテストピースでテストして、ワニスの溶解性が十分か確認してください。もう一つの簡単な確認方法は溶剤をワニス溶液と混ぜることです。もしワニスが薄まれば溶剤は相溶性があります。ワニスが曇ったり粘度があがった場合は相溶性がないので使わないで下さい。実際に試してみる以外に方法はないので仕方ありません。

ワニス除去によいのは、柔らかくて糸くずの少ない布(5050綿/ポリエステルのTシャツ生地などがよい)を使うことです。布を溶剤につけて十分に含ませワニスの面に広げます。できれば絵をテーブルや床などの水平な場所において作業してください。壁など、垂直面で作業しなければならない場合、溶剤を含んだ布をワニス面に密着させておく工夫が必要です。いずれの場合も溶剤の揮発を最小限にするため、広げた布全体をプラスチック板を使って覆うようにしてください。

一度に0.18u(2 sq. ft.)以上は作業しないようにします。大きな面積の作業は手間がかかってワニスを完全に除去するのが難しくなります。溶剤を含んだ布を画面に広げて25分間置いてください。次に布をはがして、溶剤を浸したきれいな布で表面をやさしく叩いてワニスを取り除きます。力を入れすぎるとワニスの下にある画面を傷つけてしまいます。この手順を繰り返して、画面全体を処理します。

画面全体を一度処理しただけでは、ワニスがいくぶんは残っているでしょう。ワニスが残っているところは表面がべとついているのでわかります。ワニスが十分に取り除かれるまで先の手順を繰り返してください。あまり溶剤を使いすぎると、絵具の層が膨潤することがあります。

溶剤の染み込んだ布や残った溶剤の取扱いや廃棄には注意してください。溶剤は決して下水に流してはいけません。 少量の場合は蒸発させることもできます。量が多い場合は、再利用のために取っておくか、危険廃棄物として処理してください。布はよく換気した場所で完全に乾かしてから捨てるか、次に使うときのための容器に入れて置いてください。

技術資料

接着:多くのプラスチックや脱脂した金属など、油性面を除くほとんどの面に接着します。塗って間もない油絵具(未硬化)や、界面活性剤が表面に残っているようなアクリル絵具の表面では接着性が不十分な場合があります。

経年変化:室内条件での促進試験や過酷な劣化試験では、ワニスの脆弱化や黄変は見られませんでした。十分に硬化した場合でも再溶解性はありますが、除去にはやや強めの溶剤を混ぜたものが必要になるようです。屋外条件での経年変化は、地域性や暴露条件、下地に著しく影響されます。

外観:乾燥前、乾燥後ともに優れた透明性を示します。

用途:屋内外用ワニスとして、アクリル、油絵、アルキド、卵テンペラ、水彩、ガッシュ、カゼインなどの絵具に使うことができます。スプレー塗布では、ソフトパステル、チョーク、オイルパステル、木炭、パステル、顔料などの定着剤に適しています。油絵具、アルキド絵具に混ぜて粘度調整、乾燥性改善、ひび割れ防止などに使用できます。油絵具/アルキド絵具との混合割合については、英語サイトの情報をご覧ください。
http://www.goldenpaints.com/technicaldata/msagel.php

耐薬品性:ある種の強い溶剤(ミネラルスピリッツ、ターペンタイン、ベンゼン等の芳香族系溶剤、アセトン、メチレンクロライド(メチクロ)、ケトン類、アルコール)に再溶解します。水や家庭用洗浄剤には耐性があります。

塗布面積:筆塗りの場合、1Lあたり9.511.8平方メートル(400-500 sq. ft. per gallon)、スプレー塗装の場合、1Lあたり1924平方メートル(800-1000 sq. ft. per gallon)。

乾燥/硬化時間:一般に36時間で粘着せず塗り重ねが可能。十分な硬化は2週間以内。

柔軟性:巻き取ったり広げたりなど、室温での通常の取扱いには十分な柔軟性があります。他のアクリルと同様、MSAの塗膜は10以下では脆くなりますので、その場合は曲げたり波打たせたりしないで下さい。温度や湿度による伸び縮みには耐久性があります。ASTM D 522試験方法Bによる21での円筒形マンドレル(心棒)巻きつけ試験では、87.5μm厚さの塗膜で5cm直径マンドレルの巻きつけ試験に合格しています。(ASTM:米国試験材料協会、日本工業規格JISに相当)

光沢保持性:UVA(紫外線)暴露試験機での1200時間暴露結果では、MSAグロスワニスの初期光沢保持率は99%に達します。

硬度/すり傷耐久性:アクリル絵具に比べMSAワニスは硬く粘着が少ないので、塵がこびりつきにくい表面になっています。ASTM D 3363、塗膜の鉛筆硬度試験、引っかき硬度=HB

6B-5B-4B-3B-2B-B-HB-F-2H-3H-4H-5H-6H

Softer

X

Harder

サテンおよびマット・ワニスはグロスワニスに比べるとすり傷に弱くなっています。

つや消し剤:無定形シリカ

屈折率:アッベ屈折率計(Reichert Abbe Mark 2)使用、22において1.48

除去性:MSAワニスはミネラルスピリッツやターペンタイン、高沸点石油蒸留物で除去できます。

樹脂:イソブチルおよびn-ブチル・メタクリレートの溶液。熱可塑性。

固形分:33

溶剤:ミネラルスピリッツ溶液として供給。

鏡面光沢度:(75度角) 無希釈塗布。グロスワニス 95、サテンワニス 35、マットワニス 8。ワニスを薄めた場合や吸収性表面では光沢が低下します。

希釈:使用前に薄めること。筆塗りの場合はワニス3に溶剤1で、スプレーの場合はワニス量が12に対し溶剤1の割合で始めてください。ミネラルスピリッツは産地によりますので、ワニスの希釈には精製または精留したホワイトターペンタインをお勧めします。ガムテレピンは使わないこと。またターペンタインは時とともに変色する傾向がありますので、常に新しいものを使ってください。無臭溶剤も使わないでください。

紫外線保護:ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)および紫外線吸収剤(置換ベンゾトリアゾール化合物)

粘度:ブルックフィールドRV粘度計、製品状態;グロス、1000-1500cps、サテン;2000-3000cps、マット、2500-3500cps

水透過性:透水係数1.48 perms(米国単位)。通常のアクリル絵具塗膜に比べ多孔性はほぼ5分の1。高湿度や低温環境に置かれても光沢低下(fog)や曇りを生じません。

じょうずなワニスの使い方 まとめ

 

遮断層

ワニスタイプ

塗布方法

ワニス仕上がり

ワニス塗布面

筆塗り:

ソフトゲル(グロス)/

スプレー塗布:

GAC500/エアブラシ用メディウム

ポリマー

ワニス

MSA

ワニス

スプレー

グロス

サテン

マット

イリデッセントまたは

インターフィアレンスカラー

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屋外の壁画

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屋内壁画

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吸収性画面(紙、生キャンバス、ステイン)

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滑らかな

盛り上げ画面

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テクスチャーがきつい

非吸収面

 

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水溶性絵画

(水彩、ガッシュ、

インクジェット印刷)

 

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油性絵具

不可

不可

 

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金属造形物

(アルミ、ブロンズ、銅、スチールなど)

 

 

 

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*これらの低光沢仕上げは、吸収性の面では適切な遮断手順を行った場合にのみ塗布できます。

**どんな方法だと画面が溶けてにじんでしまうかテストし、軽く、素早く乾くようにスプレーをします。

 

免責事項
ここに記載する情報は、当社が行った研究とテストに基づくものであり、製品の可能な使用法を理解する基礎として提示するものです。作品を制作する手法、素材、状況は多岐にわたるため、当社は、製品がご使用者の用途に適していると保証することはできません。したがって、各プロジェクトの要求を満たすことができるよう、その都度テストすることをお勧めします。弊社は、ここに記載する情報が正確であると考えますが、商品性や特定用途への適合性に関する明示的または暗示的保証を行わず、製品を使用した結果生じる(間接的、派生的、その他)いかなる損害にも一切応じかねます。

 

© Golden Artist Colors, Inc.