混色…
やってみなければ分からない!

パティー・ブレディー

混色と新しいモダンセオリーカラーミキシングセットの記事という、私にとっては難しい仕事をすることになりました。私が指名されたことに少なからず驚きました。たくさんの素晴らしい画家がゴールデンの絵具を使っており、その多くは技術的な能力に優れ、中には一流大学で色彩を教えている人もいます。加えて、そうしたアーティストたちは顔料で作業する際、秤(正確な混色をするため)や、分光光度計(色彩測定のため)、特別な照明、照明ボックスを使い、素晴らしいコンピュータープログラムをも使います。アーティストとして、私の色彩に対するアプローチはいつも「試して発見」です。実際に絵の具を使うことにまさる理論はありませんが、今まで長い間講習をしてきた経験から、基礎的なレベルであってさえ、知識は多くの無駄な努力や大量の絵具の浪費を抑えることになると分かっています。
アーティストのための正しい混色パレットの理論は、それを勧めるアーティストの数と同じくらいに多くあるでしょう。しかし、それが伝統的であれ現代的であれ、あるいは特定分野であれ、それぞれのコンセプトは、アーティストが制作にあたって組み立てようとする美的アプローチの出発点としてとても役に立つものです。新製品のモダンセオリーカラーミキシングセット(現代理論混色セット)はそうした利点を提供するものの一つです。そのポジションは、十分に選択された少ない色により、最も幅広い特色のある混色を可能にすることです。より伝統的な手段は、歴史的に重要な色のパレットで行うことでしょう。それは多くのアーティストにとっても十分に満足できる色を創りだすことでしょうが、色相や彩度(色の強さ)の範囲は大幅に狭められます。この新しい顔料によるセットは、伝統的なパレットにはできない、とても彩度の高い鮮やかな混色を創り出します。

モダンセオリーカラーミキシングセットは、7色にチタニウムホワイトを加えたものです。これは最も少ない色数で最も幅広い色を生み出すだけでなく、特筆すべき色の清澄さ、強さを与え、非常に薄いウォッシュやグレーズでもその鮮やかさを失いません。このセットでは、有機顔料のみ(およびチタニウムホワイト)により、緑以外の各色相において寒色と暖色の顔料を選びました。

・ハンザイエローライト
 寒色の黄色
・ハンザイエローミディアム
 暖色の黄色
・ナフソールレッドライト
 鮮やかな暖色の赤
・キナクリドンマゼンタ
 ピンク、バイオレットのための寒色の赤
・アンスラキノンブルー
 暖色の青
・フタロブルー(グリーンシェード)
 寒色の青
・フタログリーン(ブルーシェード)
 寒色の緑
・チタニウムホワイト
 薄め用

モダンセオリーカラーセットは、なぜ有機顔料だけ?

有機顔料と無機顔料の性質について少しおさらいをしてみましょう。私たちはよくニックネームを使います:モダン(有機顔料)そしてミネラル(無機顔料)。大雑把にいうと、ミネラル(鉱物:無機)顔料は土中から採掘されたアンバーやシェナー、オーカーなどです。これらの顔料は、工業化時代初期にコバルト、カドミウム、ジンクあるいは多くの酸化物顔料といった金属系顔料が生産され、その幅が広がりました。こうした顔料は一般に不透明で、混色すると彩度の低い色になります。モダン(有機)顔料(キナクリドン、フタロ、ハンザ)は、より透明で彩度が高く、重要なことは混色しても非常に澄んだ色を作り出すことです。この点が、モダンセオリーカラーセットと伝統的なセットの最大の違いでしょう。確かにカドミウムイエロー、オレンジ、レッドは非常に強い鮮やかで不透明な色ですが、混色すると色は抑えられ、さらには濁ってしまいます(注1)。伝統的なセットから得られる色の範囲は抑制されたものではありますが、自然界に見出される色の範囲でもあります。

モダンな有機顔料を選ぶことで、より広い色空間を埋めるに足る色の範囲を作り出すことができます。このセットは、顔料とその混色の特性を理解する上で十分な素材となります。

このセットを「切った張った」する方法はいくらでもあるのですが、研究室の外側から私の視点で見てみましょう。みなさんと同じように私も特定の他にない好きな顔料があります。自分好みの選択をしてしまいがちです。ですからこのセットを新しい顔料で遊ぶチャンスと考えてください、あなたのパレットにはないということも知らなかった色を見つけて驚くことでしょう。


ミネラル
カドミウムイエローライト
カドミウムレッドライト
ウルトラマリンブルー


モダン
ハンザイエローミディアム
キナクリドンマゼンタ
フタロブルー(GS)  


モダンセットの色で混色する

この大いなる可能性を理解するには、単純に遊んでみる以上に良い方法はありません。私も個人的には科学的に混色を研究するほどの神経は持ちあわせていません。長年、混色を教えるために「楽しく」かつ「実行させる」手段を模索する中から、とても大雑把な色相環課題を開発しました。

モダンカラーミキシングガイド(セットに入っています)に飛びつく前に、まず基本的な色比較から始めたいと思います。そのためには、複雑な混色をする前に二色の混合をします。簡単な混色テストに戻って、大雑把に赤、黄、青の範囲の三原色を使った色相環を作ります。これを続けることで混色の探求の途に就くことができます。色相環の動きにあう限り、正確な混合にはこだわりません。私はこれが、寒色系と暖色系それぞれの黄、青、赤の違いを際立たせる簡単な方法であることを見出しました。

三原色混合

ワークショップでは、初心者から経験者の画家まで、色彩学など習ったこともなく、またそれに付随した勉学と厳格が嫌いな多くのアーティストに教えています。私の方法は、理論に焦点を当てるのではなく、ただ混ぜて発見するだけです。そのためには、とても大雑把な三原色の考えを使います。この単純なアプローチが必要だったのは、このキットには私のパレットでは普段使わないハンザイエローライト、フタロブルー(グリーンシェード)、アンスラキノンブルーが含まれているので、それらについて知りたかったからです。

この課題の色相環を利用して、はじめにモダンセオリーカラーミキシングセットに含まれる色の二色混合を比較しました。



イエロー
ハンザイエローライト
キナクリドンマゼンタ
フタロブルー(GS)


イエロー
ハンザイエローミディアム
キナクリドンマゼンタ
フタロブルー(GS)
 


黄色:ハンザイエローライト/ハンザイエローミディアム

ハンザイエローライトは、とげとげしくてほとんど蛍光のようでやや青みがあるといわれます。もっともクールな黄色です。フタロブルー(グリーンシェード)やアンスラキノンブルーと混ぜると、より明るくてクールに傾いた緑を作ります。私の目には、白が混ざったような、目で見てわかる不透明さが感じられます。(これは反射率が高いことが原因だと思います。)
この混色をハンザイエローミディアムに変更すると、飽和度の高い暖色系の混色になります。

フタロブルー(グリーンシェード)と使うと、ハンザイエローライトは「クールミント」な味になり、特にチタニウムホワイトで薄めるとそれが顕著になります。

キナクリドンマゼンタと混ぜると、ハンザイエローライトは輝きを底流に持った、ほとんど蛍光のようなオレンジになります。

ハンザイエローライトをナフソールレッドライトと混ぜると、色が抑えられたようになって、違いは微妙な暖かさとなります。

ハンザイエローミディアムに変更しても、違いはかなり微妙で、わずかな暖かみと鮮やかな透明性が加わります。

ハンザイエローを使うと、「濃度が低い」ことに気づくでしょう。つまり混色の際に色を変化させるためには比率的に多くのハンザが必要になります。特定の顔料の性質について知りたい場合は、GOLDEN Pigment Identification Chart; http://www.goldenpaints.com/technicaldata/pigment.php(英文のみ)に多くの資料があります。顔料識別名、有機か無機か、絵の具は混色かどうか、そして耐光性や不透明、透明などの資料があります。

赤:ナフソールレッドライト/キナクリドンマゼンタ

ナフソールレッドライトは明るく、不透明なファイヤエンジンレッドで、キナクリドンマゼンタに比べてより暖かみと土臭さがあります。キナクリドンマゼンタは、明るくクールでほとんど蛍光のようです。一見しただけでは、赤を必要とする混色に必要な色ではないように見えます。

清澄で明るく、グレージングに完璧な美しい透明感のあるオレンジを作るなら、(ハンザイエローのどちらとも混ぜた場合)キナクリドンマゼンタを外すわけにはいきません。クールなオレンジを作るなら、キナクリドンマゼンタとハンザイエローライトを混ぜてください。キナクリドンマゼンタは実際のところ、混色には最も融通性があってクリーンなレッドです。ナフソールレッドライトはもっと不透明で暗く、密度のある暖色系のオレンジを作ります。
 


ブルー
ハンザイエローライト
ナフソールレッドライト
アンスラキノンブルー


ブルー
ハンザイエローミディアム
ナフソールレッドライト
フタロブルー (GS)


青:アンスラキノンブルー/フタロブルー(グリーンシェード)

アンスラキノンブルー(インダンスロン)をキットに加えたのは、フタロブルー(グリーンシェード)の北極のような冷たさとバランスを取るためです。チューブからそのまま使った場合、色はほとんど黒です。この色をチタニウムホワイトと混ぜると、いかに他のどの青とも違うかがわかります。このブルーは古典的な「ネイビーブルースーツ」の色が出せる唯一の顔料です。ほとんど黒のような薄め色で、美しいグレーズや影や荒れた空模様に最適です。フタロブルー(グリーンシェード)と同じように混色をした場合、ある種の土臭さを作り出します。アンスラキノンはよくご存知のウルトラマリンブルーと同じ色域を占めますが、明度にはもっと深みがあり、より透明で彩度のある色です。クリーンな混色ができるだけでなく、赤/青の範囲を広げ、二次的あるいは三次的な混合色の可能性を得ることができます。それ単体で素晴らしく強いクリーンなグレージングカラーです。フタロブルー(グリーンシェード)はクールな青で、グリーン、バイオレットそして驚くほど広範囲なブルーに不可欠な色です。

アンスラキノンやフタロブルーとナフソールレッドライトを混ぜると、とても密度のある土臭い(泥臭い)バイオレットができます。フタロの混色の方が鮮やかです。これらの混色バイオレットはかなり暗く、より豊かさを感じたいならばチタニウムホワイトを使って薄めてください。でき上がった絵の具を(ナイフで)薄く引き伸ばすと、いわゆる「アンダートーン」が見えてきますが、これによりグレーズをする際の色が分かります。ナフソールレッドライトによる混色バイオレットは、アンスラキノンブルーであれフタロブルー(グリーンシェード)であれ、とても暗くて土臭い、陰鬱な色(レッドオキサイドに近い)を作ります。

それぞれのブルーをキナクリドンマゼンタと混ぜた場合、あっという間に息を呑むほど深く豊かで鮮やかなバイオレットにたどり着きます。このような色はジオキサジンパープルにしか期待できないと思うほどでしょう。(ガイドには、アンスラキノンブルーを使った多くのブルーやバイオレットの混色があります。)

フタロブルーが素晴らしく強い濃度をもつことは明らかです。この強さは、特にピュアな状態では扱いにくいものになります。しかしいかにこのブルーがクールであっても、キナクリドンマゼンタと混ぜれば、広々とした美しいバイオレットの範囲を作り出します。

アンスラキノンをハンザイエローライトと混ぜると、土色がかったグリーンの可能性が広がり、フタロブルー(グリーンシェード)から得られる歯切れのよいクールなスプリンググリーンに比べて、愛らしく暖かみのあるものになります。アンスラキノンブルーとハンザイエローミディアムは私の好きな古典的グリーンの領域です。

アンスラキノンブルーを多めに、ハンザイエローライトを少なめにしたグリーンは、煤けたターコイズのアンダートーンを持ち、チタニウムホワイトで薄めるとアンスラキノンブルーがグリーンをいかにグレーサイドに落としているかが分かります。アンスラキノンブルーは確実に土色系の混色グリーンに選ぶべき色であり、モダンカラーミキシングガイドにあるフッカーズグリーンヒューに近いものです。フタロブルー(グリーンシェード)と混色すると、どの黄色も非常に強いグリーンを作ります。


フタログリーン(BS)

ハンザイエローライト

ハンザイエローミディアム



緑:フタログリーン(ブルーシェード)


フタログリーン(ブルーシェード)はそのグレーズに豊かさがあり、すべてが新しく芽吹く、まさに輝くような初春の緑です。フタログリーン(ブルーシェード)はチューブから絞り出した原色そのままではほとんど使えないような色です。美しい緑の混色を作る基本色としては欠かせないものです。豊かな土色やオリーブグリーン、色見本にあるような美しい黒、そして驚くことには豊かなバイオレットにも必要です。この顔料は非常に強いので、「ほんの少しで十分」という注意はまったくその通りです。

フタログリーン(ブルーシェード)とハンザイエローライトやハンザイエローミディアムを混ぜると、いずれも一連の明るいスプリンググリーンになりますが、ハンザイエローライトは「チョーク」のような色の特性を持っていることに気づくでしょう。

フタログリーンとナフソールレッドを混ぜると、レッドオキサイドに近いミネラルのようなブラウンが生まれます。フタロを多くしてレッドを少なくしていくと、深くて暗い土系のバイオレットができます。

フタログリーンとキナクリドンマゼンタを混ぜると、フタロブルー(グリーンシェード)を混ぜた時と同じように澄んだ彩度の高いバイオレットができますが、フタログリーンの比率を高めていくと、美しいターコイズの混色ができます。フタログリーン(ブルーシェード)とフタロブルー(グリーンシェード)を混ぜると、標準のターコイズ(フタロ)ができます。

キットのすべての色の二色混合に系統的に時間をかけた後、私はモダンカラーミキシングガイドを使った混色を始めました。混色をこれからしようとしている方には、以下のプロセスをお勧めします。

モダンカラーミキシングガイド
チャートはこちらをクリック(英文のみ)

この新しいミキシングセットには、堅固に構築されたミキシングガイドがついており、広範囲の混色を提案しています。これは素晴らしい資料で、この8種類の色だけを使ってできる広範囲の混色が、その比率も視覚的にわかりやすい形で示されています。数字が好きな絵描きの方のために数字比率も示しています。

このミキシングガイドは、ティント・アンド・グレーズ・ポスター(Tint & Glaze Poster)と組み合わせて使えるように設計されています。セットの目的は色の混色ですが、Tint & Glaze Posterと一緒に使うとこの二つはさらにグレーズ(透明なメディウムで薄めた色)とティント(ホワイトによる薄め色)の可能性をさらに広げてくれます。ティント・アンド・グレーズ・ポスターについてお知りになりたい方は下記リンクを参照してください。http://www.goldenpaints.com/products/promotional/tintandglazeposter/

混色ニッケルアゾゴールド
100部 ハンザイエローミディアム
3部 キナクリドンマゼンタ
1部 アンスラキノンブルー


モダンカラーミキシングガイドを使う

このツールを混色の参考に使う場合は、冒険あるいは発見の時と考えてください。私の経験では、色を正確に合わせようとすることは困難であり時間がかかります。例えば、ガイドにはニッケルアゾゴールドという名の混合色がありますが、これは指定の3色を示された正確な比率で混ぜると、ゴールデンのキナクリドンニッケルアゾゴールドに近い色が得られることになります。この色に近似した素晴らしい色ができるわけですが、実際のキナクリドンニッケルアゾゴールドのアンダートーンや輝きといったすべての性質を持つわけではありません。ですから完全なコピーに固執するよりは、その比率で遊ぶという気持ちを持ちましょう。私の最初の混色は比率からかなりはずれていますが、おかげで一連のきれいなオリーブ色を発見しました。(アンスラキノンブルーあるいはハンザイエローミディアムを大幅に増やした場合にどうなるかは将来の楽しみのためにとっておきましょう。)

このガイドにより混色する場合、それぞれの絵具を水平方向に横長に引いて、比率がわかりやすいようにしています。フタロについてはどれでも、自分が予想する以上に少ない比率にしてください。後から足すことはいつでもできますが、混色がパワフルなフタロに支配されてしまうと、最初からやり直さなければならなくなります。


混色キナクリドンレッドライト
ハンザイエローライト
キナクリドンマゼンタ


次の面白い実験は、キナクリドンレッドライト(私の好きな色)を、ハンザイエローライトとキナクリドンマゼンタの混色で作り出すことです。もし本物のキナクリドンレッドライトを横に並べたなら、その違いがすぐに分かるでしょう。混合色は、ハンザイエローライトのためにわずかながらサーモンのアンダートーンになります。混合キナクリドンレッドライトと真性キナクリドンレッドライト(PR207)のそれぞれをチタニウムホワイトで薄めて比較してみました。混合キナクリドンレッドライトは、単一顔料色の持つ素晴らしくあざやかなピンクにはなりません。この例はガイドの価値を減ずるものではなく、純粋な顔料の色のニュアンスを評価する手助けとなると同時に、多くの顔料を混ぜた場合にできあがる様々な色合いを知る手助けにもなります。画家の多くはこれらのユニークな単一顔料色がどのように働くかを感覚的に知り、その必要性を理解するのです。

モダンカラーミキシングガイド混色

ガイドにあるいくつか他の混色を試しているうちに、多くの発見がありました。ガイドの二番目のイエロー-オレンジ範囲(インデアンイエローヒューの次)を見てみましょう。ここにはハンザイエローミディアム=30にナフソールレッドライト=3とあります。
次のイエロー~オレンジでは、ハンザイエローライトとキナクリドンマゼンタ=1となっています。ここでもハンザイエローライトを混ぜた色は、クールなサーモンの色調が見られます。同じように、グレーズやアンダートーンを比較すると、ハンザイエローミディアムでは暖かみが見られます。

肌色の範囲

この新しいモダンセオリーカラーミキシングセットは、肖像画家や風景画家などの伝統画法を含む、あらゆるタイプの画家に向けて、一連の色をつくるスターティングポイントとなるよう開発されました。例えば肖像画では、世界中の人々の肌や陰影を作り出すために、幅広い色の組合せが要求されます。「肌色」について研究をしてみればアイデアはおびただしいものになるでしょうが、アーティストたちは一般にイエロー、ブルー、レッド、アンバーそしてホワイトのパレットを使っています。


色相環の重なり

伝統的な色域の可能性を示すために、重なった色相環まで広げてみましょう。まずガイドにより基本的な色を作ります:コバルトブルー、アリザリンクリムソン・ヒュー、イエローオーカー、ヴァンダイクブラウン・ヒュー、カドミウムレッドミディアム・ヒュー、ネイプルズイエロー・ヒュー、そしてウルトラマリンブルーです。それぞれの混合色にチタニウムホワイトを加えた色も作ります。32の混合色を作りましたが、これはもちろん、可能性の開始点に過ぎません。
無機(ミネラル)顔料なしで(チタニウムホワイトは除く)、複雑な完璧な肌色の範囲を作ることができます。次に、試しに同じ形で、いくつかの色のうち、ヴァンダイクブラウン・ヒューをバーントアンバーに、コバルトブルーをペイニーズグレーに、ネイプルズイエロー・ヒューをニッケルアゾイエローに交換してみました。このように無限の可能性があるのです。
モダンカラーミキシングガイドは、これら個々の色のユニークな性質を見出す端緒として、本当にすばらしいロードマップとなります。これまで示したように、試して遊んで発見するに勝る方法はありませんが、このガイドは、今まさに欲しい色に行き詰ってしまったような場合にはあなたの救い主となるでしょう。このツールを使えば、理にかなった代替の色を作れますし、予算が限られた場合には、この色のグループは制作する上でとても充実した色のパレットを提供し、色の可能性を探求することができます。

注1:近代の科学では、これらのとてもクリアな顔料の識別は長年の間に変化してきました。詳しくは、サラ・サンズによるJust Paint21記事「色の機微」をお読みください。

Golden Artist Colors社


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