ゴールデン基金アーティスト・レジデンスが扉を開く

ゴールデン基金アーティスト・レジデンスを西側から撮影。1階のアパートメントとパティオスペースが見える。

建設工事はすべて、新たなゴールデン基金アーティスト・レジデンスの最終クライマックスに向けて進められ、ついにはアーティスト達が暮らし、作業し、最も重要なこととしてゴールデン・アーティスト・カラーズ社の多くの材料担当者と協力できる場所を作るというゴールデン家の30年来の夢を締めくくりました。サムとアデルの自宅の敷地であった設立当時の場所に留まり続けたことは間違いではありませんでした。この緑豊かな丘陵は最も美しい田園風景であり、おそらく近代的な製造施設を作るよりも絵を描く場所に適しているでしょう。しかし、美しい環境で美しい色を作るために多大の努力を払ってきたかいがあったと思わずにはいられません。いずれにせよ納屋で始めた絵具工場が画材の世界的な中心になると誰が予想したでしょうか?

ゴールデン・アーティスト・カラーズ社は納屋でスタートしたのですから、ゴールデン基金アーティスト・レジデンスも工場からわずか300ヤードの納屋でスタートすることはふさわしいと言えます。この8月、レジデンスでプレビューパーティを行い、スタッフや家族、地域のコミュニティ、国中のアーティストや友人が完成間近の建物に集いました。完璧なタイミングでした。というのも、その週末、工場のSAGGでラリー・プーンズの作品展「ベロシティ」もオープニングを迎えたからです。ラリーはサムとゴールデン・アーティスト・カラーズ社にとって、長年の友人であり協力者でもあります。1980年の会社設立時に、訪問すべきアーティストの最初のリストをサムに提供してくれたのはラリーと彼の妻のポーラでした。ゴールデン家とゴールデン基金にとってのこの嬉しい出来事を一緒に祝うことができ、とても幸運でした。

 ベルロードから撮影。社屋から歩いてすぐの場所。

レジデンスの構造は、3人のアーティストのアパートメントと、共同のキッチン、ダイニングルーム、リビングルームで、すべて建物の1階にあります。2階には基金の事務所と小さなギャラリースペースがあります。この階には2400平方フィート(約220平米)のオープンスタジオもあり、アーティストのニーズに合わせて、小さな空間に分割することもできます。3階はさらに小さい約900平方フィート(約80平米)のロフトスタジオと約1200平方フィート(約110平米)のオープンスタジオスペースがあります。3階に架け渡された狭い通路の向こうは画材置場で、ここに住むアーティストのさまざまなニーズに必要な画材が置かれています。すべての階にエレベーターでアクセスできます。

ゴールデン基金アーティスト・レジデンス制度を計画する際、基金のエグゼクティブディレクターであるバーバラ・ゴールデンは、アーティスト、アーティスト・レジデンスの経営者たち、ゴールデン・アーティスト・カラーズ社のスタッフからなる複数の専門審議会を設立しました。これらのグループと協議を続けるうちに、制度の詳細が決まると同時にレジデンスに関する選考過程が整理され始めました。正式なレジデンス制度ができるまで、アーティストがレジデンスのアドバイザーとして招かれ、スペースで制作を行い、レジデンス体験を確実に成功させるための建物とスタジオの必要条件の決定を手伝ってくれました。

ゴールデン基金アーティスト・レジデンスはさまざまなプログラムを提供します。美しいスタジオと素晴らしい景色以外にも、他のレジデンス体験とは全く違う体験ができるでしょう。たとえば「探求レジデンス」では、さまざまな画材を吟味する機会が与えられ、「テクニカルレジデンス」では、絵具とは何か、またどのようになり得るかという知識を豊かにすることができます。高名なプロのアーティストやエグゼクティブディレクターからなる委員会がコンテストで選んだ滞在アーティストはそれぞれ表彰される予定です。

レジデンスでは、熟練したアーティストの滞在とともに、大人数のグループが短期間の滞在を経験することができるさまざまなワークショップも行われます。

制度の正式な発表と申し込みはゴールデン基金のウェブサイトwww.goldenfoundation.orgで2011年11月までに始まります。第1回レジデンスは2012年秋の予定です。アーティストのワークショップは2012年夏に始まる予定で、ウェブサイトにも掲載される予定です。

サム・アンド・アデル・ゴールデン芸術基金は、アーティストのコミュニティから受けたサポートと応援に感謝する方法として、またサムとアデル夫妻から受け継いだ遺産を記念する手段として、1997年に初めてその構想が生まれました。この第2章では、基金ならではの方法でアーティストとの対話を継続することが可能になります。サム・ゴールデンとレナード・ボクーが絵具作りを始め、製造工程にアーティストを招き入れた1936年当時の15番通りの小さな店や、アーティストが創作活動の中心であり続けた1980年当時のベルロードの小さな納屋と同じです。ゴールデン基金は今また納屋でプロのアーティストにとって重要なリソースになるという冒険の旅を続けるために、絵画に打ち込むアーティストをサポートする努力を続けてまいります。(訳注:ゴールデン基金アーティスト・レジデンスは古い納屋を改装して作られている)

Golden Artist Colors社


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