マークゴールデンからの序文

これまで、このJust Paintというニュースレターの内容を論じながら、現代のコーティング技術、特にアクリル樹脂の研究、革新、価値を守るために進むべき方向を見定めようと努力してきました。しかし、当社は現在、世界で有数の美しい油絵具を製造する会社でもあります。これからも会社のルーツに忠実であり続け、アクリルに関する記事の執筆のみに傾注すべきでしょうか?あるいは他の伝統的画材に関する知識と興味を共有することに満足を覚えることができるでしょうか?この30年間、私たちは伝統的な画材の理解を深めてきましたが、特にその原動力になったのは、特注油絵具の製造や、今でもアクリルと油絵具を併用する多くのアーティストとの共同作業において、アーティストがその方向に後押ししてくれたことでした。結局、たどり着いた結論は、Just Paintとは文字通りジャストペイント、すなわち、まさにそうしたすべての絵具を指すのであり、アーティストの描画技術という広範な分野において最も重要な技術問題をすべてのお客様に伝えるために必要な情報をそこに盛り込むべきであるということでした。また、Just Paintがきっかけとなって将来の研究につながればいいと思いますし、技術革新や対話から発想を得るべきだと思います。対話があればこそ、我々スタッフは全製品に関する可能な限り完璧な情報資源を共有し、裏づけようと努力を続けることができたと言えるでしょう。

そのために、本号では油絵の下地に関する特集記事を最初に掲載します。「油絵にとって適切な下地は何か」。これ以上に必要とされる題材を思いつくことはできません。油絵具を使って描くアーティストの大半は現在、アクリルの下地の上で作業しています。したがって、アクリルと油絵具の2つの世界をつなぐ架け橋として、また絵画にとって最も重要といえる下地と描画面との結合についての理解を深めるために、サラ・サンズの「油絵具をアクリル絵具と使う」という記事は、アーティストが直面する技術問題を根本から解明するきっかけとなるでしょう。下地の検討を続ける中で、エイミー・マッキノンは「マークをつける」という補足記事において、当社の製品のどれほど多くがさまざまな画材の下地表面として機能しているかという考察を紹介しています。

Just Paintのすべての読者のために、これからも、絵具製造にかける私たちの情熱を伝え、当社の絵具を使って制作された作品の長期保存という点で皆さんの信頼を裏切ることのないよう努力していくつもりです。

マーク・ゴールデン

Golden Artist Colors社


戻る