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ゴールデン社の新製品


By Ulysses Jackson

シルバーポイント/ドローインググラウンド

これまでのJust Paintでも、Golden Artist Colors社は、さまざまな独自の作業特性を備えた多くの新たな試作製品を紹介してきました。試作品として生産されているそうした製品の中には、製品寿命の短いものもたくさんありましたが、アート界の大きな反響を受けて前進し続け、定番製品に加わったものもあります。

シルバーポイント/ドローインググラウンドは、そうした製品の一つです。最初は試作品として社内で生産され、秘伝的でやや古風な描画方法と考えられる手法に関連したものでした。シルバーポイント/ドローインググラウンドはJust Paint 18だけでなくCAAでも紹介され、その後まもなく、伝統的な膠や白亜の下地剤よりも近代的なアクリルシステムの方が便利であることを多くのアーティストが理解したことが明らかになりました。その結果として、シルバーポイント/ドローインググラウンドが試作製品から移行し、定番として販売されることをお知らせします。

従来の下地剤は膠を煮たりカゼインを使用したりする必要があったために今よりはるかに面倒なものでしたが、このシルバーポイント/ドローインググラウンドはそれに取って代わるものです。実際、この新しい下地材の方がはるかに扱いやすく、ほとんどの場合、1回塗るだけで十分です。シルバーポイント/ドローインググラウンドを使用するアーティストはメタル・スタイラスや他の描画道具を使ってとても繊細な線を描くことができます。シルバーポイント/ドローインググラウンドは流動性とレベリングを得るために粘度の低いフルイドとして配合されています。保管中に固形分が沈殿するため、よく振って使うことが重要です。この下地剤にフルイドアクリリックの他の色を少量加えると、機能をあまり損なうことなく着色することができます。


シルバーポイントに使用する金属の硬さが、最初の描線の濃さを決定します。
柔らかい金属ほどより多くの金属がつきます。時間と共に金属は酸化して、色は暗くなり色調も変化します。
(銀は黒く、銅はやや緑味に変化します)



多くのアーティストはシルバーポイント/ドローインググラウンド上にメタル・スタイラスで細い線を描き、繊細な画質を表現しますが、製品の用途を一つに限定しない方がよいでしょう。一般的な描画下地として使用する場合、メタルポイントドローイングを他の画材を併用したり、単独で使用したりすると新たな効果が生まれるかもしれません。下塗りした面全体にごく薄いアクリルの層を作ることにより、シルバーポイント/ドローインググラウンドの吸湿性を調整することができます。それにより、黒鉛、色鉛筆、インク、マーカーなど、多種多様な描画道具でより細い線を引くことができます。

:完全なテクニカルインフォメーションシートは下記サイトでご覧ください。
http://www.goldenpaints.com/technicaldata/silverpoint.php

芸術形態としてのシルバーポイントに関するより詳しい情報に関しては、下記サイトをご参照ください。http://silverpointweb.com/groundwork.html,
http://en.wikipedia.org/wiki/Silverpoint.

フルイド伝統色
フルイド伝統色には継続的な需要があるため、Golden Artist Colors社は、これまではヘビーボディ伝統色のシリーズでのみ提供していた2種類の新製品を提供いたします。

フルイド伝統色ヴァンダイクブラウンヒュー:カッセルやコロン(ケルン)アースとも呼ばれるヴァンダイクブラウンの使用は17世紀に遡ります。この顔料はもともと、ドイツのケルン地方やカッセル地方に由来し、後に他の場所でも入手されるようになったため、地方によって顔料の色や組成が若干異なることから、この色の正確な性質に混乱が起きています。ヴァンダイクブラウンは、その色のばらつきのために色合わせが最も難しい色でした。このとらえどころのない顔料を適切に表現することができる色相に到達するために、多くの伝統的なサンプルを集中的に研究する必要がありました。バーントアンバーと黒を単に混ぜただけでヴァンダイクブラウンと呼ばれるようなありきたりの混色にならないよう、トランスパレントレッドアイアオンオキサイドをベースに使い、適量のカーボンブラックを慎重に加え、美しいセピア色を作り出すことにより、ピートの豊かな植物性のアンダートーン(下色、薄く伸ばした色)を捕らえています。

フルイド伝統色ビリディアングリーンヒュー: パリのギネーは1859年ビリディアングリーンの製造工程の特許を取得しました。この鮮やかでとても明るい青みがかったグリーンの人気は、いずれ他の古今のすべてのグリーンに取って代わるのではないかと思われました。残念ながら、本物のビリディアングリーンの顔料は水溶液の中で反応しやすく、安定した製品の配合が困難です。ほぼ完璧な青みがかったグリーンの色を出すために、フタロブルー(レッドシェード)、ニッケルアゾイエロー、ジンクホワイト、ローアンバーを混ぜ合わせました。その結果、ゴールデン社を通じて提供されたどの単独のグリーンの顔料とも異なる混色の特性が生まれ、オリジナルの色に慣れ親しんだアーティストにとって有益な代替物になっています。


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