テクノロジーセラピー:苦手意識の克服


By Patti Brady

デジタルミクストメディアという新製品のことを初めて聞いたとき、とても当惑しました。私にとって「デジタル」という言葉は、厄介事に巻き込まれるという意味だからです。デジタル画像のサイズ変更にも苦労する私にとって、プリンタやPhotoshopRといったソフトウェアプログラムと深く関わることなど考えもしないことでした。私は絵具を愛する人間です。滴るような、ドロリと粘り気のある、豊かな形ある絵具、特にキャンバスに触れる手の感触や絵具を塗る道具をこよなく愛しているのです。

テクノロジー・・・ここでいつも困ってしまいます。携帯電話の使い方もやっと何とか分かったところでしかないので、コンピュータに何かが起こるといつもヘトヘトに疲れます。テクノロジーなど、複雑で手に負えないもののような気がしていました。

それから「ピザホイール」の注意書もありました。プリンタから「ピザホイール」を外しなさいという注意書です。ここでネジ回しを持って技術者に早代わりしなければなりません(ところで、私はプリンタから「ピザホイール」を取り外したことはないのですが、それでも何とかうまくやっています)。そうそう、プリンタの保証書をめくって警告に満ちた法律用語もすべて読まなければ。

私にとってもう一つの障害はこの新たな画材に写真を使うことでした。頭に浮かんだのはラウシェンバーグのことだけでした。彼はもうアートの世界で写真を使った究極の作品を作ってしまったのではなかったのかなあ、と。
これは私のプログラムにこれらの新製品を受け入れ、プロのアーティストを触発するチャンスだったのです。

きっかけ
遂に、新たな下地の探求に私を引っ張り込む「フック」があったのですが、実を言うと、それは私の作品のデジタル画像のリサイクルのようなものでした。多くのアーティストと同様、私もスケッチ、版画、描画という流れで作品に何度も手をいれます。版画家として経験を積み、モノタイプ版画の仕事をしている私は、保存されたデジタル画像を使い、手頃な価格のインクジェットプリンタで印刷するメリットが分かり始めました。

コラージュをこよなく愛する私の作品はコラージュ的工程で描画されるため、自分でコラージュ要素を作ろうと思うのは自然なことでした。すでに、以前に作ったスキンを使い、作品に貼り付けていました。

紙に印刷することは珍しくはありませんでしたが、アクリルでスキンを作る発想は大ヒットでした。本を書き上げる真っ最中だったので(裏表紙をご参照ください)、アクリル絵具の境界を「押し広げる」ことを考えていたときでした。それなら、スキンを使ってみたらどうだろう。まさに最高のタイミングだったのです。

簡単なスキンを何枚もプリンタに通し、(プリンタを壊すほどではないにしろ)何度も紙詰まりを起こした後、恐怖心は薄れ、面白さがわかり始めました。結局、もしプリンタが壊れても最寄りのStaplesR(オフィス用品店)に行けばいつでも手に入ると思い直しました。プリンタは簡単に交換できるツールにすぎなかったのです。

アクリルスキンの作り方に関する概要

スキンを作るための面
スキンを作る下地として私が好きなのは、約60センチX92センチ、厚さ1.2~1.3センチの大きな高密度ポリエチレンです。これだと一度に何枚ものスキンを作ることができますし、シートごと作業台から別の台に移して乾燥させることもできます。常に数枚を使用しています。人に教えるときは地元の事務用品店で購入したビニールの保護シートを使います。この手のシートはスキンを作るのに最適な材料で作られていますが、一番よいのは標準的なA4用紙と同じくらいの大きさであることです。シートとスキンはくっつかないので、この大きさであれば、乾燥したスキンを重ねておくこともできます。もっと安価で手に入れやすいのは雑貨店で売っているフリーザーペーパー、キッチンのゴミ袋、ポリシートです。

通常、使っている絵具またはゲルをポリシートに直接注ぎ、道具を使って絵具を広げます。パレットナイフ、大きな製菓用ナイフ、ウィンドウワイパー、大きなパテ、あるいは石膏ナイフを使ってアクリル絵具を平らにならします。私の場合、凹凸のない均一の面にはこだわりません。少しテクスチャーがある方が好きなので、滑らかな面を作ろうとして多くの時間を費やすことはありません。

スキンが乾燥すると、好みのデジタルグラウンドを塗ります。安価なスポンジブラシが塗りやすいでしょう。まず縦方向に塗り、次に横方向に塗るという二回塗りが望ましいため、非多孔質面用デジタルグラウンドやデジタルグラウンドクリアー(グロス)など、透明のデジタルグラウンドを使う場合、何回塗ったかが後でわかるよう、スキンにPost- itRをつけるようにしています。これらのグラウンドは透明なので、見分けるのがほとんど不可能だからです。コーティングし忘れたスキンに印刷をしたことが何度かあります。

グラウンドが乾燥すると、スキンを「キャリアシート」に貼り付けます。薄いスキンには、通常の標準的な重量のプリンタ用紙か少し重いカバーストックを使います。厚めのエッジや端からはみ出た部分を切り整え、先端と両サイドにきれいに貼り付けます。紙の先端と合わせるためにテープの位置を慎重に揃えます。

写真、デジタル画像を問わず、作品の画像は、たいていフォトショップを使って加工し、コントラストと彩度を高めます。そうして保存した画像をワード文書に挿入します。画像をページの真ん中に置くことはとても簡単ですので、そうしておけばスキンの好きな位置に印刷できるでしょう。用紙選択や、テキストまたは画像の選択など、プリンタのオプションを調整することもあります。使える機能をすべて実験するのにはある程度の時間が必要になるでしょう。

フォトショップ
多くのアーティストと同様、私もまだフォトショップをマスターしきれていないので(おそらく永久にマスターなどできないのでしょうが)、とにかく探求を開始しました。作品のデジタル画像を使って、多種多様なスキンに、特に模様のついたスキンやしっかり着色されたスキンに印刷するときの色、彩度、コントラストに変化を与えてみたいと思いました。オリジナル画像は色相、明度、彩度を変える必要がありました。

印刷を進めるために使用しているプリンタはEpson StylusR NX400 All-in-Oneです。プリンタを完全に分解しない限り、内部の小さなトラッキングホイールを簡単に触る方法はありませんので、そのまま進めましたが、問題は起こりませんでした。

スキンの考え方
印刷面の実験を始めてまもなく、アクリル製品を大胆に組み合わせることで本当にユニークなスキンができることを知り、かなり興奮しました。

探求したいくつかのオプションを以下に紹介します。

マルチレイヤースキン:きわめて薄く、脆いスキンを数枚作った後、補強して厚みを持たせるためにもう1回塗り重ねました。イリデッセント製品とインターフェランス製品を使うと特に美しいスキンを作ることができました。

このスキンは、まずGAC 800(国内未発売)で薄い層を作った後、イリデッセントステンレススチールとインターフェランスバイオレットのウォッシュを刷毛で薄く塗り、透明な空間を残し、スキンが半透明になるようにしたものです。

このスキンの最初の層をインターフェランスブルーで塗りつぶし、櫛で擦って編み目模様を作りました。乾燥後、透明度を高めるためにマンガニーズブルーヒューをポリマーメディウムで薄めて塗りました。

このスキンは、まず、クリアータールゲルにインターフェランスブルーを混ぜた液を渦巻き状に描き、乾燥後、インターフェランスの効果を最大限に高めるために(黒の下地が最も効果的です)、渦巻きの上にマイケイシャスアイアンオキサイドの層をこすりつけました。スキンを強化するために、GAC 800の透明な層をもう1回塗り重ねました。その後、上からデジタルグラウンドホワイト(マット)を大雑把に絵画的に塗りました。

グラスビーズゲル(国内未発売):スキンの制作という意味では、できるだけ薄く保とうとするならこの製品が最適です。ビーズの形状によって、少量のインターフェランスカラーで色づけしたときに特に美しくなります。グラスビーズゲルの裏側は滑らかで印刷しやすいですが、「石目状」の面も印刷可能で、小さな斑点がたくさんついた画像ができます。

このスキンは、グラスビーズゲルをイリデッセントパールで色付けしたものです。表の石目の面に非多孔質面用デジタルグラウンドをコーティングし、花の茎の画像を印刷しました。




このスキンは、グラスビーズゲルにインターフェランスオキサイドグリーンを混ぜたものです。非多孔質面用デジタルグラウンドを1回塗り、乾燥後、デジタルグラウンドホワイト(マット)で大雑把な白い刷毛目模様を作りました。デジタル画像はもともとモノプリントで、色とサイズはフォトショップで加工しました。

このサンプルのグラスビーズゲルスキンは完全に透明で、滑らかな面に非多孔質面用デジタルグラウンドを塗った後に印刷しました。バレリーナの古い白黒写真を使いました。片面は黒のエッジを洗い落としましたが、もう一方の面はそのままにしておきました。このスキンにソフトゲル(グロス)を塗り、下地板(1.ライトデリングペーストに薄めたフルイドで「風船」模様を描き、2. 乾燥したグラスビーズゲルの層に「風船」とステインを繰り返し描いたもの)に貼りました。

デジタルグラウンドは非常に水に敏感でこれが難点でもあると同時に、画像の操作において大きなチャンスでもあります。水と筆、または水と先の尖ったカラーシェーパーで画像の一部を取り除くことができます。その後、アーカイバルスプレーワニス(国内未発売)をスプレーしてさっと吹き付けて、画像を「定着」させることができます。そうすれば画像の上に描画することもできますし、ゲルを塗っても画像はにじみません。アーカイバルスプレーワニスを使うメリットは、画像を保護するために含まれる紫外線吸収剤と安定剤(UVLS)で保護が強化されることです。画像の表面にマットメディウムを慎重に塗るという選択肢もあります。グラウンドとインクを溶解させないよう、柔らかい筆を使って、やさしく塗ってください(UVLSの保護が強化されるわけではありませんので、作品が完成したときにワニスを塗布するべきです)。

デジタルグラウンドの感水性
デジタルグラウンドとインクジェット用インクの感水性に関するもう一つのメリットは、アクリルスキンから完全に洗い流せることです。何度か画像の印刷に失敗しましたが、簡単に洗い流し、スキンを再度描画可能な状態に保つことができました。

クラックルペースト(国内未発売):これは頭の体操でした。まずクリアータールゲルのスキンを置きます。乾燥後、クラックルペーストを1回塗り、一晩置くと自然にひびが入ります。表面に薄めたフルイドの層をウォッシュ技法を使って丁寧に塗り、乾燥させます。最後にクリアータールゲルをもう1回塗り、クラックルペースを間に挟んだ状態を作ります。その結果、ワニの皮膚のようなスキンが生まれました。

このスキンに印刷した画像は、もともと自分で描いた絵でした。それを変更し、つまり一部を水と筆で除去し、アーカイバルスプレーワニスを何度か塗って仕上げました。

このスキンは、完全に透明なものにするためにソフトゲル(グロス)で作りました。画像を印刷し、背景と前景はほとんど水で除去しました。聖餐式のドレス、帽子、ベール、紙コップはフルイドチタニウムホワイトで裏面から描きました。乾燥後、作業済みのクラックルペーストの板にスキンを貼り付けました。

透明下地:これまでさまざまなプレキシグラス(アクリル板)の作品を手がけ、Whole Foods MarketRのために委託された8作品を完成させました。編み目状に作業をしたので、ところどころ塗らずに透明のまま残したり、裏と表から描画することで壁の色を利用しました。その経験のおかげで、透明のアクリルスキンを作り、同様の作品を再び創作するのは簡単な工程でした。クリアータールゲル、GAC 800、ソフトゲル(グロスまたはマット)は透明なスキンを作るのに役立ちます。

画像の裏面に透明な材料で作業をすると面白いオプションも生まれます。パターン化された背景では絵具を塗ると背景が消されてしまいますが、透明な材料を使えば一層面白いでしょう。

レース:青いレースを選び、セルフレベリングクリアーゲルに浸し、レースをゲルで覆いました。乾燥後、非多孔質面用デジタルグラウンドでコーティングしました。印刷した画像は、オリジナルの色を鮮明にしデジタル処理で変形したものです。これもエッジを水で洗い流し、長方形を楕円形に変更しました。

リボン:ゴールデン社のワーキングアーティストであるコロラド州在住のメアリー・モリソンは、ファブリックアーティストと一緒に仕事をしていて、ヘビーゲル(マット)にリボンを埋め込む方法を教えてくれました。均一にピンと張ったリボンを1.2~1.3センチの間隔をあけて貼っていき、表面にゲルを塗り広げます。リボンの裏面は未塗布のままになりますが、表面には透明のゲルが塗られています。どちらの面にデジタルグラウンドや絵具を塗ってもかまいません。必ず、先端をすべてカットし、キャリアシートの上に丁寧に貼り付けてください。明るい色のリボンが最もよい結果を生みます。

このスキンでは左側に「リボン」のエッジが見えます。この場合、リボンは蔦と葉を描いた圧縮紙でした。青い画像は紙のツルツルした面で、デジタルグラウンドの上の印刷されたものです。裏面はチタニウムホワイトとキナクリドンレッドの薄いグレーズでウォッシュ塗りし、最後にマイカシアスアイアンオキサイドの背景に貼り付けました。

アクリルスキンをアクリルスキンに埋め込む:これは、ラバースタンプ(ゴム印)アーティストのために開発したワークショップの延長でした。クリアータールゲルをフルイドの液滴とともにまんべんなく注ぎ、パレットナイフの先端を使って絵具を引き伸ばすマーブリング技法を施した絵具のスキンを作りました。デザート皿のラズベリーソースの上にチョコレートソースを渦巻き状に描くシェフさながらの技法です。このドライスキンの上に画像をスタンプし、コラージュワークショップに適した形状に切り取りました。このようなピースをスキンに使うことができないだろうかと思いたち、HDPEの上に置いて、その上からクリアータールゲルを注ぎ、均一に広げました。乾燥後、デジタルグラウンドを一方の面に塗り、その上に印刷しました。その結果、興味深く、不思議な作品ができました。

テクスチャード:このとても美しく珍しいスキンの作り方は、まず、クリアータールゲルをHDPEの上にクモの巣のような長い糸状にたらし、乾燥後、糸模様の上にクリアータールゲルをもう1回刷毛で塗って強固にし、最後にキナクリドン/ニッケルアゾゴールドの薄いウォッシュを塗りました。盛り上がった線のエッジの周りに絵具が溜まり、最初に塗った層のパターンが浮かび上がります。

実を言うと、このスキンにデジタルグラウンドを塗り忘れたため、詳細な菊の写真の表面が滲み、明るく白い部分にだけパリッとしたエッジが残っています。これは幸運なアクシデントでした。黒っぽい緑が一つの要素となり、葉と茎が溶解し、はるかに良い作品になっています。

黒っぽいスキンと黒っぽい紙:探求中のある時点でプリンタが白を印刷しないことが分かりました。したがって、はっきり見える画像を作りたければ、スキンをかなり明るい色で作る必要があります。しかし、そのことで何かが制限されるわけではありません。黒っぽい紙またはスキンをデジタルグラウンドホワイト(マット)と組み合わせて使う非常に面白い方法があります。アルシュRの黒い紙など、吸湿性の高い紙を使ってデジタルグラウンドを塗らずにプリンタに通します。画像はぼんやりしますが、およその輪郭は分かるでしょう。画像をはっきり印刷したい部分にはデジタルグラウンドホワイト(マット)を塗り、別の部分は塗らずに残しておきます。デジタルグラウンドが乾燥したら、(もともとの画像を動かさずに)画像を再びプリンタに通します。

この写真はアルシュの黒い紙(版画用紙)に印刷しました。下地が明るい白のところだけ印刷が見えます。夫のフィル・ギャレットは大きな丸い筆を使い、デジタルグラウンドホワイト(マット)をアルシュの黒い版画用紙にすばやくざっと塗りました。不規則な塗り方で、乾きかけてかすれたところもありました。フルカラーで印刷すると、非常に詳細な部分とぼんやりと抽象的な部分が奇妙に混ざり合ったものができました。デジタルグラウンドホワイト(マット)は最も鮮明な色と詳細な画像を浮き立たせています。

黒字に金箔模様の入った広い和紙に同じ画像を印刷しました。鮮やかに印刷された画像にこの紙を貼り付けました。これもチーズクロスにコースモデリングペーストを浸み込ませたスキンにデジタル印刷したものです。



黒っぽいスキンで同じアイディアを試すこともできます。

もう一つの「黒っぽい」部分が面白いスキンはコースアルミナ(黒っぽいグレーがかったザラザラのゲル、国内未発売)を使っています。これにGAC 800を混ぜると、「黒っぽい斑点状」の半透明のスキンになりましたが、画像を印刷するには暗すぎました。このスキンに画像を表現するために非多孔質面用デジタルグラウンドを塗らなければなりませんでした。印刷したとき、筆と水である部分(牧羊犬ロージー)を除去しました。乾燥後、デジタルグラウンドホワイト(マット)をその部分に塗り、再びプリンタに通して同じ印刷をしました(この画像をワードに保存すると、画像を残すことができるでしょう)。

ゴールドマイカフレーク:雲母片をスキンに埋め込むことができるかどうか興味がありましたので、ゴールドマイカフレークをクリアータールゲルに混ぜ、注ぎ、パレットナイフで広げました。その後のバージョンでは反射性をよくするためにインターフェランスバイオレットを少し加えました。

ゴールドマイカフレークをスキンに混入したことで他にどんな実験ができるでしょう。

繊維の印刷:多孔質なので、デジタルグラウンドがなくても十分印刷できる繊維もたくさんありますが、グラウンドを使うと、滲まず、面にインクが定着しやすくなります。繊維によっては硬くなることもあります。

綿:単純な水玉模様の100%綿です。デジタルグラウンドクリアー(グロス)を使って繊維をコーティングし、キャリアシートとして、かなり硬いカバーストックに貼り付けました。

ポリエステル:「絞り染め」のポリエステル繊維です。非多孔質面用デジタルグランドを使いました。












アイロン台の当て布:非多孔質面用デジタルグランドを使いました。











金属性の糸でステッチ刺繍が施されたデザインの100%ポリエステルです。非多孔質面用デジタルグランドを使いました。

版画の機会
インクジェットプリンタで印刷した画像を使った明らかに版画のためのオプションがいくつかあります。まず、Chine-colle(シンコレ:版画の技法)用に伝統的に使用される軽量の和紙に印刷する方法です。和紙の多くは吸湿性が高く、デジタルグラウンドを使わなくてもインクを受容しますが、デジタルグラウンドを塗ると、表面にインクが定着し、紙の裏面に滲み出すのを防ぎます。大きな版画用紙に和紙を貼り付けると、補強され、作業しやすくなります。ほとんどの場合、和紙は湿らせた版画用紙に貼り付けるので、画像にアーカイバルスプレーワニスをスプレーすべきです。Chine-colleはほとんどの場合、大型のプロ用プレスで制作します。

版画が小規模ならプレスがなくてもチャンスはあります。インクジェットプリンタ用の透明のフィルムを使って、印刷前に非多孔質面用デジタルグランドを2回塗り(両面をテストする)、高品質の版画用紙(ハーフサイズの水漉紙で、表面がしっかりした湿り気のある均一な紙)と手刷り用ローラーまたは小角材を用意します。フィルムを通して見ることができるので、紙に位置決めのトンボ(目印のマーク)を付けることもできます。フィルムをプリンタに通した後すぐ、表を下にして湿った紙の上に置き、用意した道具を使って画像を適当な位置に丁寧にこすりつけます。フィルムをはがすと、画像が紙に直接転写されているはずです。適切な紙と転写方法を見つけるために試行錯誤が必要になるでしょう。

大きさ
結局大きな作品を作りたくなり、大きなものが印刷できる搬送路がストレートの大型プリンタがほしくなりましたが、値段を見て後退りしました。丸1日インターネットを検索してフリーソフトblockposters.comを見つけました。
とても簡単だったので私でも使うことができました。自分の画像を1点ダウンロードし、プログラムに希望のサイズとページ数を入力し、エンターを押すと、画像がPDFファイルに落とし込まれ、すぐ印刷して大型の画像を作ることができます。小さめのスキンをいくつも作り、貼り合わせて大きな画像を作れば、大枚はたいて大型プリンタを買う必要もないでしょう。

絵具との組み合わせ
これは面白い部分です。ゲルで作ったさまざまな下地にこれらのスキンと画像を追加します。ゲル、グラウンド、ウォッシュ、ステイン、テクスチャーなど、さまざまな層で作った多種多様な面を私は持っています。これらのスキンを貼り付けるのに適した面を捜すのはやりがいのある課題です。スキンに描く、ゲルを注ぐ、粘度の高いゲルで厚く塗る、こするなど、すべて作品の一部になるのです。

芸術の爆発
新たなアーティスト集団に新たな下地について指導するとき、製品の可能性を発見しようとしている新たなグループの参加がありました。デジタルの世界で作品を作るデジタルアーティストは新たな面が利用できることに関心を持っています。大きな壁掛け、キルト、ミクストメディアを制作するファブリックアーティストは繊維に印刷できることに魅力を感じています。写真家は新たな支持体の可能性に興味津々ですし、版画家にとっては願ってもない恩恵です。学校も美術教師もすばらしい教材になると認識しつつあります。しかも安価なインクジェットプリンタでできるのです。誰が考え付いたでしょう。



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