Golden History

作家のためのウェブ資源 (www.)

Golden Artist Colors, Inc.は、世界中の才能豊かな芸術家のためのツールメーカーであることを誇りに思っています。当社は現代の遺産を保存することに献身する作家のために革新的で想像力豊かなツールの製造に取り組んできました。作家の話に耳を傾け、ニーズを満たすツールを提供することによって、美術界の重要な供給源であり続けることを目標にしてきたのです。この25年間私たちの意欲をかきたててくれた芸術家にツールを提供し、彼らをサポートし、お手伝いしたいという思いが社是に込められています。私たちは、価値ある情報を相互に共有するために美術関係者が集う場を提供することが重要であると考えています。

Just Paintの編集者は、関係の深い3つの異なる分野の専門家に、作家の役に立ちそうなウェブサイトやインターネット資源のピックアップに(彼ら自身の言葉で)力を貸してほしいと依頼しました。ブルース・マケボイは、色(色彩理論と材料の側面)に関する幅広い知識を持ち、ウェブサイトwww.handprint.comを公開している作家です。エリザベス・ジャブロンスキーは、現役の絵画修復家であり、アクリル修復の分野における著名な研究者でもあります。モノナ・ロッソルは芸術と化学の知識を背景に、永年にわたり、美術品の安全基準を定めてきた著作家であり活動家であり提唱者でもあります。驚くには及びませんが、この3名のご厚意で、それぞれの関心事と専門分野に関するインターネットの有益性に対し、独自のスタンスで豊富な情報が提供されました。

ブルース・マケボイはコーネル大学で心理学博士号を取得後、カリフォルニア大学アービン校で教職につきました。その後SRIインターナショナル社で国際ビジネスコンサルタントを10年間務め、インターネット調査会社であるパーソニファイ社を設立し、3年間Yahoo!で調査部長を務めました。20008月、引退してカリフォルニア州ソノマ郡に住むことを決意し、現在は絵画三昧の日々を送っています。以下の詳細はマケボイが仕事に使用するウェブ資源です(自筆原稿)。色について語るときは通常、(1)色彩感覚を形成する知覚的心理、(2)顔料と絵具の原料が生み出す色、(3)デザインに効果的な色の組み合わせ(「色彩理論」)という3つの異なる視点が必要です。

1. 色覚

色覚は画家の修行の中で非常に軽視される部分ですが、レオナルド・ダ・ビンチからターナー、スーラにいたるまで、偉大な画家の多くは光の持つ効果と人の目にどう映るかを理解するために色彩学を勉強しました。私が知る限り、最も正確で深く掘り下げた情報源は私自身のウェブサイトhttp://www.handprint.com/HP/WCL/wcolor.htmlです。内容の大部分は水彩画材に関するものですが、材料に関係なく色覚は普遍的です。

ウェブとウェブに接続したコンピュータは、色の教育と実験に大きな力を発揮します。その一因は一般的なプログラミング言語のJavaであり、これがコンピュータ画面でカラー・チュートリアルを作るのです。色覚に関しては、http://www.cs.brown.edu/exploratories/freeSoftware/catalogs/color_theory.htmlでブラウン大学の教育アプレットにアクセスできます。もう一つ、色を実際に表示した面白くてためになるセットをデール・パービスのサイトhttp://www.purveslab.netで見ることができます。

たとえ画家が色覚を解明できないブラックボックスとして放置するとしても、色には構造や知覚形式があり、さまざまなカラーモデルがその説明を試みています。こうしたことはウェブ上でかなり詳しく説明されていますが、私が好きな物理的モデルはカラーキューブ(http://www.colorcube.com)です。カラーキューブのウェブサイトにはかなりの色「項目」のコレクションが掲載されており(http://www.colorcube.com/articles/articles.htm)、色彩用語、色彩理論、歴史的カラーモデルのサンプルの概要も掲載されています(http://www.colorcube.com/articles/models/model.htm)。カラーモデルに関して私の好きなサイトはhttp://www.colorsystem.comで、カラーモデルの歴史的発展が説明され、色の表現に関する基本的問題にもリンクしています。

2. 色の材料

顔料と絵具の色特性に関する情報は、ネット上ではまだわずかですが、http://webexhibits.org/pigmentsに興味深い記事があり、アカネから天然のアリザリン染料を抽出する順序などが掲載されています。残念ながら、この種のウェブサイトは色に関する古い言い伝えや時として間違った顔料情報が中心です(あるサイトでは、アリザリンに「すぐれた耐光性」があると説明していました)。

現在、絵具メーカーは製品の原材料を公開する傾向にあります。Winsor & NewtonGOLDENDaniel SmithM. Graham & Co.Maimeri Fine Artsは現在、水彩絵具、アクリル絵具、油絵具の顔料処方をホームページに掲載しています。たとえば水彩絵具の場合、Daniel Smith社のホームページhttp://www.danielsmith.comでは、購入者が買物中に顔料情報を表示したり隠したりすることができます。アクリル絵具の場合、GOLDEN社のホームページhttp://www.goldenpaints.comでは、カラーインデックスネームやインデックスナンバー、パントンカラー、マンセルカラー、CIELABカラーの説明、着色力と隠蔽力を表すドローダウン(塗付)サンプル、pH範囲、着色力と光沢など、各アクリル絵具に関する豊富な専門情報を掲載しています。GOLDEN社のサイトは技術セクションも設け、保存と描画技術に関する多くの実践的課題に対応しています。

多くの画家は、混色を予測し、理解するために単純な「色相環」に頼っています。私はhttp://www.handprint.com/HP/WCL/vismixmap.htmlで一般用のさまざまなカラーサークルの単純な比較を提示して、色表現の多様性を示し、正しいカラーモデルも最良のカラーモデルもないことを強調しています。ただし、視覚的補色はカラーデザインの問題に関する枠組みとして最も適切です。

これらのサイト以外に、実際の絵具の扱い方、顔料の耐光性の重要性と基準、顔料粒子の化学的性質の効果、粒子の大きさ、屈折指数、レーキ顔料の作り方、着色力、油性指数、その他絵具の色特性や絵画における用途に関して、ウェブ上に信頼できる情報はほとんどありません。特に、このニーズに応えるべきだという認識を持つアメリカの美術学校がないということには失望します。

3. カラーデザイン
コンピュータにもカラーデザインを教える大きな潜在力があります。一例として、http://www.mundidesign.com/webct/webct.htmlの素晴らしいJavaアプレットを見てみましょう。ユーザーはずらりと並んだ色見本から、カラーデザイン見本や一般的なウェブページのテキストや背景や画像の要素にカラーサンプルをドラッグ・アンド・ドロップすることができます。

「色彩理論」(カラーデザインに関する一種の定説にすぎない)の基礎を提供するサイトは数多く、おそらくこれはウェブ上で画家のために最も広範に再生されるコンテンツでしょう。ざっと見て最も良いのはhttp://www.wetcanvas.com/ArtSchool/Color/ColorTheory/だと思います。

最も有益なデザインガイドラインはコミュニティーウェブサイトでの話し合いから生まれます。おそらくwww.wetcanvas.comが一番でしょう。ここは、10,000人を超える作家が会員として意見を出し合う美術関係者の話し合いの場です。参加者には、国内の著名な学芸員や経験豊富な多くの画家をはじめとして多くのアマチュア画家がいます。コミュニティーサイトのよいところは、孤独になりがちな作業に関して仲間同士で励まし合い、助言し合うと同時に、実際に描いたときに生じる疑問に対し見識ある回答が次々と寄せられることです。こうしたサイトを使用する際の注意点は、無意味なチャットフォーラムのように場を荒らさないこと、提供された回答の種類を通じて、また助言について提示される正当性を通じて信頼できる会員を認識することです(最も価値があるのは個人の経験です)。情報の要望に対し、有益な回答を得るのに数日から数週間かかることもありますが、話し合いの展開には啓発されることが多いものです。

エリザベス・ジャブロンスキーは、カナダのオンタリオ州キングストンのクイーンズ大学で美術品修復保存学の修士号を取得しました。多くの機関で実務研修を修了し、テキサス州ヒューストンのメニル・コレクションでは絵画修復保存におけるアンドリュー・メロン・フェローとなりました。現在、ボストン美術館の絵画修復保存部門で修復士補佐を務めています。以下のサイトは、ジャブロンスキーが専門分野に関して頼りにしている情報源です(自筆原稿)。

アメリカ歴史美術品保存協会(AIC):http://aic.stanford.edu/
AIC
は国立絵画修復家機関です。このウェブサイトは、美術品の修復・保存に関する修復家の基本的な質問、たとえば修復の目的、倫理、修復家育成方法などに答えることができます。ホームページのリンク「
About AIC: AIC Core Documents AICについて:AIC重要文書)」をお読みください。美術品の手入れに関する無料の冊子をダウンロードすることもできます。具体的な懸案事項があり、修復家に相談する必要がある場合、このサイトを利用すれば、修復家を選ぶプロセスへと導いてくれます。

ホームページ上で、Public Info(公開情報)(http://aic.stanford.edu/public/index.html)を選択すると、ダウンロード可能な冊子が見つかります。見出しの下のCaring for Your Treasures (including paintings) (大切な物(絵を含む)のお手入れ)、 Outreach Materials(支援資料)、Selecting a Conservator(修復家を選ぶ)を見てください。

カナダ修復保存学会(CCI): http://www.cci-icc.gc.ca/html/

カナダ修復保存学会は、オンタリオ州オタワにあります。CCIは、美術品の取り扱い、研究、科学的分析を行なっています。ホームページには多くのリンクがあります。まず左上の「About CCI: Who We Are.CCIについて:CCIって何?)」をお読みください。トップページに戻ると、左下に修復・保存に関するさまざまな技術情報リンクを含むRESOURCES(資料)があります。また、トップページ右側のスポットライトの下方に「Protect Your Outdoor Murals(屋外壁画の保護)」http://www.cci-icc.gc.ca/headlines/murals/index_e.aspxへのリンクがあり、そこには壁画の毎年の状態を記録するための状態報告書サンプルが掲載されています。最後に右下の「Preserving My Heritage(我が家の遺産を保存する)」のリンク先を見てください。ここは楽しい対話型のサイトで、さまざまな美術品の手入れ方法に関するセクションhttp://www.preservation.gc.ca/index_e.aspがあります。

修復配布リスト(Cons DistList)とアーカイブ:これは、画材と技法についての修復の処理と研究に関する現役修復家のためのオンライン情報交換の場です。画材に関心のあるアーティストからの質問や意見を歓迎しています。リストはあまり多くなく、週1回くらい発行されます。無料で参加して過去の入力情報のアーカイブを検索することができます。

http://palimpsest.stanford.edu/byform/mailing-lists/cdl/aboutcdl.shtmlのリンクには、修復配布リストに関する情報が与えられ、参加するための具体的説明が記載されています。

http://palimpsest.stanford.edu/byform/mailing-lists/cdl/のリンクでは、投稿の過去ログを見ることができます。

国立公園局:Conserve-O-Grams(保存手引書)http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/conserv.htmlこのサイトは美術館の専門家向けですが、画家にも有益です。特に、美術品の梱包、保存、輸送、展示および安全衛生の問題にも対応しています。たくさんの手引書(Conserve-O-Gram)があり、画家にとって特に役に立つファイルもあります。

2. 警備、火災、学芸員の安全: 2/1危険物の安全衛生に関する最新情報
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/02-01.pdf

2/7 額入絵画を吊るす安定したハンガーの作成
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/02-07.pdf

3. 劣化物質: 3/4 菌とかび:美術館所蔵物における微生物成長の防止策
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/03-04.pdf

12. :絵画: 12/1 絵画のための保存スクリーン:
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/12-01.pdf

14. :写真: 14/1 写真とペーパー・オブジェクトの取り付けコーナーの作成
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/14-01.pdf
14/2
写真の印画とネガに関する保存手段 
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/14-02.pdf

17. 美術品の梱包と出荷 17/1美術品の出荷計画チェックリスト
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/17-01.pdf
17/2
美術品の出荷用梱包
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/17-02.pdf
17/3
美術品の出荷用木箱梱包
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/17-03.pdf
17/4
美術館所蔵品輸送用トラックの改造
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/17-04.pdf

8. 美術館の展示: 18/2 展示と保存に安全なプラスチックと布地
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/18-02.pdf

21.災害の対応と復旧: 21/1 水害による安全衛生被害:
http://www.cr.nps.gov/museum/publications/conserveogram/21-01.pdf

修復と画材の百科事典オンライン(CAMEO): http://www.mfa.org/_cameo/frontend/ ますます充実するこの百科事典データベースは画材のカタログであり、美術館員や一般大衆の情報源です。データベースは拡大と更新を続けています。CAMEOはボストン美術館の保存収集管理部によって国立保存技術研究研修センター(NCPTT)から1998年に補助金の交付を受けて開発されました。たとえば、”acrylic paint” (アクリル絵具)を検索してみてください。画材、実例画像、図書目録の詳細が掲載されています。

モノナ・ロッソルは化学者であり、画家であり、産業保健師でもあります。演劇一家に生まれ、3歳から17歳までプロの役者でした。ウィスコンシン大学に入学し、理学士号を取得するかたわら、副専攻で数学を学び、陶芸と彫刻を専攻して修士号を取得し、陶芸とガラス工芸を専攻して美術学修士号を取得し、副専攻で音楽を学びました。学生時代に化学者として働き、美術を教えるかたわら作品を展示し、大学の音楽演劇部で演技者として活躍し、毎年夏季公演に出演しました。現在、美術に対する安全衛生業務を提供する非営利法人Arts, Crafts & Theater Safety, Inc.の創設者兼会長です。また、国際演劇舞台労働者組合(IATSE)の舞台芸術家組合地域829の安全衛生部長でもあります。米国、カナダ、オーストラリア、イギリス、メキシコ、ポルトガルで講義をし、相談に対応してきました。以下は彼女の専門分野に関するインターネットの有用性に対する考えを述べたものです。(自筆原稿)

少し前、美術品の安全衛生に関して、自分のサイト以外のあらゆる種類のサイトを検索し、役に立つものがあるかどうか見てみました。有益な資料が掲載されたサイトもあるにはありましたが、大部分の情報は非常に古いもので、あまり良くないものもあり、全く間違っているものもありました。

したがって、私はハードコピーの方を好み、そのためには喜んで代金を払います。愛用のリソースは2つあり、連邦公報(www.gpoaccess.gov)には年間700ドル、労使関係情報所には年間975ドルかかります。疾病率死亡率週報(MMWP@www.cdc.gov/mmwr/)も役に立つと思いますが、こうした専門的な産業安全衛生に関する出版物は他にもいろいろあります。

めったにないことですが、スクラップ記事を紛失したときなどは電子版を利用します。しかし、むしろすべての政府機関の情報が掲載された連邦公報を1冊手元に置いておく方がよいでしょう。なぜなら、アルコール・タバコ・火器局、沿岸警備隊、共通役務庁、国立公園局、あるいは造幣局の中でも、本当に興味深い事例が生じうるからです。対象機関は50を超えます。インターネットは特定情報の検索には威力を発揮しますが、広範で総合的な閲覧にはそれほど親切ではありません。ハードコピーなら、厳密には自分と関係のない分野であっても、印刷物を読もうという気になりますので、他の分野の勉強にもなります。

知り合いに、隣接分野の技術文献を読む5人の研究者と、大衆紙を読む2人(1人は米国在住、もう1人はカナダ在住)がいて、私が知るべきことが他にあれば、知らせてくれます。情報は通常郵便と電子メールで送られてきます。

私たちのデータシート、ニューズレター、他の出版物を注文していただく方法もハードコピーです。データシートは約80あり、常に更新し、変更しています。ウェブサイトに掲示し、情報を追加するたびに変更することは難しいでしょう。

しかし、そうは言っても、専門分野の情報を求めて定期的にアクセスするサイトが2つあります。www.epa.govwww.osha.govです。アクセスするのは、事務所のハードコピーにない規則や新たな裁定がある場合、あるいは召喚され科料に処せられた人を調べるときです。

旧式ですがこの方法で仕事をするのが有効だと思われますし、実際にうまくやっています。実際、クライアントが私たちを見つけてくれるようです。これが通用する限り、このやり方を変えることはないと思います。